第6話 美人なお姉さんと2人きりの異世界生活 別れ編
予定よりも、大幅に遅れてしまいました。申し訳ございません。
今回は、久しぶりに書いたので、うまく筆が進まず、とても短いです。
----3週間後----
「よしっ、出来たぞ。」
「もう、随分と速くコントロール出来るようになってきましたね。」
シーフから、コントロール方法を教わり始めて3週間が経過した。
もう、どのステータスに、どれだけの補正を掛けるかを調整するのはお手の物だ。
「では、最終試験です。あそこにいるモグラ型のモンスター、モグランと言いますが、モグランを2発で倒してください。」
「よしっ、任せとけ。」
ちなみに、地面はこの3週間で直しておいた。
(とりあえず、APの補正だけを下げとくか。他は、一%のままでいいだろう。)
と、考えて、猛烈なスピードでモグランの後ろに回り込むと
「おりゃ」
と、キックをお見舞いした。
そして、モグランを見てみると、まだ生きていた!
あとは、補正でAPを3倍にして、モグランにとどめを刺した。
「シーフ、これでどうだ!!」
「完璧です。ふう、何とか習得できて良かったです。」
と、シーフは少し疲れたようにいった。
「正直、1ヶ月で魔力のコントロールが出来るかは微妙だったんです。」
「そうなのか。ところでシーフ、俺って他にここで教わる事って無いのか?」
「はい、普通は、魔法の使い方や、雅人さんとは逆で、魔力による補正を掛ける練習をするのですが、
雅人さんは最初から出来ていたので、コントロールさえ出来るようになれば、もうここで学ぶことは何もありません。」
「そうなのか。」
一瞬の沈黙が流れる。
「もうすぐ、お別れだな。」
「ええ、そうですね。」
「シーフは、毎年誰かを送り出しているんだよな? それでもやっぱり、悲しいのか?」
「こればかりは、何年やっても慣れる気がしません。」
「そっか。 あと、どれぐらい残ってるんだ?」
「あと、2日です。」
「そうか・・・」
と、呟いた。
ふと、あることを思いついた。
「なあ、シーフ。」
「何でしょう?」
「この世界では、魔法さえあればどんなことでも出来るんだよな?」
「ええ、ただし、無くなった腕をはやす、など、何もないところから何かを生み出すことは出来ませんが。」
「じゃあ、俺っていつでもここに帰ってこれるんじゃないか?」
「え? あ、でも、確かに魔法で空間を移動することは出来ますから・・・」
「どう? いけそう?」
「はい、恐らく可能だと思いますよ。」
よしっ。これでシーフとは、いつでも会えるって事だ。
感動の別れをぶっ潰した気がしたのは、たぶん気のせいだろう。シーフが、私の感動を返せ、みたいな目で見てる気がするけど、たぶん気のせいだろう。
----2日後----
「じゃあ、行ってくるわ。」
「ええ、では、あなたの冒険に幸あらんことを。」
と、すごくさっぱりしたお別れをしました。
そして、シーフが何か呪文的なものを唱えると、あたりが光に包まれた。
今回で、1ヶ月の訓練はおしまいです。
本当は、これの前に修行パートを1話入れる予定だったのですが、どうしてもモチベが上がらず、本編を進めてしまいました。
では、ここからが本番ですので、「二十歳で異世界生活」を今後もよろしくお願いいたします。