第12話 フルトン教授の異世界講座(後編)
お待たせしました。
若干、短めです。
「魔王国?」
名前から察するに、魔物の国かな?
「ああ、魔王国というのは、魔物の国だ。詳しいことはよく分かっていないが、何人かの魔王が国を治めているようだ。」
やっぱりか。ってことは、お決まりの展開で、
「じゃあ、その魔王国と聖王国が敵対していて、冒険者は攻めてくる魔物を倒すって感じか?」
「いや、別に魔王国とは敵対関係では無いぞ。むしろ、不可侵条約を結んでいて、ここ数百年は破られたことは無いくらいだ。」
あれ?そうなのか?じゃあ、冒険者って本当に何をするんだ?
ってか、あの魔物の肉は一体…まさか、密猟か⁉︎
「えっと、ちょっと待ってくれ、フルトン。聞きたいことが大量に出てきたんだが、まず最初に、魔王国はどこにあるんだ?」
「魔王国は、聖王国の外側、つまり七龍山を囲むように分布している。」
「って、それ囲まれているじゃねえか!!もう、魔物の肉を食うのはやめろ、攻め込まれたら終わりじゃねえか!!」
「不可侵条約を結んでいると言っただろう?だから、攻め込まれることは無いぞ?」
「いや、魔物の密漁がバレたら…」
「密猟?一体何のことを言っているんだ?」
あれ?
なんか食い違ってないか?
「え?だって、不可侵条約を結んでるのに、魔物の肉が手に入るってことは密猟してるからじゃないのか?」
「ああ、そういう事か。そのことは、説明し忘れていたな。
そうだな、まず、密猟はしていないから安心してくれ。」
「あれ?そうなのか?じゃあ、どうやって…ってそれを説明してくれるんだったな。」
「ああ、任せてくれ。」
そう言うと、フルトンはどのように説明するか考えるようにしながら話し始めた。
「簡単に説明すると、魔物の肉は、聖王国と魔王国の国境線の間で手に入れている。」
「国境線の間?フルトン、もう少し詳しく頼む。」
「この2つの国(聖王国と魔王国)は隣り合ってはいるが、くっついてはいないんだ。」
「えーっと、つまり、聖王国の国境線と、魔王国の国境線との間に、どちらの国の領地でも無い場所がある、って事か?」
「ああ、その通りだ。そして、その場所には人間と魔物の両方が入って良いことになっている。だから、そこで魔物の肉を手に入れている。」
「なるほどな。でも、魔物は食べられると分かっていて、どうしてそんな場所に来るんだ?」
「人間が魔物を食べるように、魔物も人間が大好物なんだ。だから、魔物は人間を求めてその場所にやって来る、というわけだ。」
「なるほど…魔物がこちらの国境線を超えてしまうことは無いのか?」
「ああ、聖王国ができたころに張られた結界がまだ生きているんだ。だから、許可のないものは絶対に通ることはできない。」
昔の魔法は強力ってことか。
「そして、一番最初に話を戻すが、」
「あれ?何の話だっけ?」
「冒険者の仕事についてだ。」
ああ、そうだった、そうだった。
「冒険者の主な仕事は、この場所、狩場と呼ばれているが、この狩場で魔物を倒し、その肉や、骨を持ち帰ることだ。」
まあ、冒険者って言うより、猟師って感じか。
「なるほど、冒険者ギルドみたいなものはあるのか?」
「ああ、ギルドの証が無いと国境線の外には出ることができない仕組みになっている。」
「へえ、じゃあ、ギルドではどんなことをしているんだ?」
冒険者向けの依頼(ゴブリンに畑を荒らされて困っています。討伐お願いします、みたいな。)なんかを紹介してるイメージがあるんだが、魔物が襲って来ることが無いなら、そんな依頼も来ないだろう。
「冒険者ギルドでは、今の狩場にはどんな魔物がいるのかが書かれている。ゴブリンや、スライムのような、いつでもいるような魔物は書かれていないがな。
また、冒険者ギルドは魔王国の方にもあるから、戦いたい魔物を呼び出すこともできる。もちろん、断られることもあるがな。」
おお、意外とギルドで出来ることは多いんだな。
「冒険者については、こんなとこか。他にはどんなことが聞きたい?」
うーん、今までの説明で聞きたいと思ってたことは、大体聞けたからなあ。この世界の地形とか。
「じゃあ、最後に一つだけ。この世界に昔から伝わる伝説とか、昔話みたいなものは無いか?」
今の所、目的がわからないからな。とりあえず、ラスボス的なものを知りたい。
そのためには、やっぱり昔からの伝説みたいな物を聞くのが手っ取り早い。
「うーん、いくつかあるが…じゃあ、一番有名な物を話そうか。少し、長くなるぞ。」
「ああ、頼むよ。」
お久しぶりです。長らく更新が滞ってしまい、申し訳ございません。
悪いのは全てポケモンです。
しかし、そろそろポケモンの熱も冷め、冬休みに入るということで更新速度が少しはマシになると思います。
これからもよろしくお願いします。




