プロローグ
今回は状況の説明で、短いです。
-今は、2,198年-
世界は、人類は、技術の発展の限りを尽くしてきた。
16世紀の工場の機械化から始まったこの流れは、2,000年前後に環境問題が取り上げられ、廃れるかと思われたが、2,030年頃から突然加速した、再生可能で、クリーンなエネルギーの発達によって勢いを取り戻した。
しかし、22世紀に入った頃から、人口増加に伴った食糧問題が世界的な最重要課題となり、人々を悩ませた。
そして、2,150年。
世界は、とある決断を下した。
それは、「人類の選別」。
勿論、人類の選別と言って、世界が納得するわけがないので、具体的には、「二十歳になると、このままこの世界で生活していくか、異世界に転生するかを選ぶことが出来る。」というルールを作った。(異世界の存在は、21世紀後半には確認されており、莫大なエネルギーを使えば、安全に異世界を作り出し、その世界へ転生できることは知られていた。)
人々は、反対するどころか、大いに賛成した。
なぜなら、異世界では、殺戮や、騙し等の類いは、当然、許されているため、暴力的な者が異世界に行くことで、犯罪率の低下が予想されたこと。(実際、その予想は正しかった。)
また、食糧問題が解決される上に、優秀な人材が集まりやすいこと。
そして、異世界に行く者にとっては、力こそがすべての世界で生きていくことが出来る。と思った者や、人生を最初からやり直すチャンスだ。と思った者など、
その国際法は、すぐに可決され、2,155年から施行された。
日本では、成人式の日に行われ、毎年、約3割の人間が異世界へと飛び立っていった。
そして今日は、2,198年1月14日の日曜日。そう、成人式である。
今回が初投稿なので、至らない点がたくさんあると思いますが、優しく指摘を頂ければ、嬉しいです。