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フォトリベレーション~一寸のシャドウにも五分の魂~  作者: 幻想桃瑠
◆+◆第五章◆+◆フォトリベで三つどもえ!? 鍵を求める人たちの対決で章◆+◆
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第七話 鑑が無事なのはどうしてなのか?~問題編~

「アレ……?」


 その頃、我輩は風呂上がりだった。

 ピンクの部屋着とレギンスを身に着けて、洗いたての頭にタオルを巻いていた。

 カフェオレを作ったところで、さあ飲もうとマグカップを手に取ったところだった。

 しかし、何もしてないのに、マグカップにひびが入った。


「不吉なのだ……」


 せっかく入れたカフェオレが台無しだ。マグカップを片付けて、カフェオレを違うカップに入れ直す。席について、まったりとカフェオレを飲む。

 我輩は気になっていた、先ほど撮ったレイフォトを手に取った。カフェオレを飲みながらそれを観察する。

 先ほど、鑑が訪ねて来た。その後で、ピンクの光のポイントが家の前に二つできたのだ。


 鑑のレイフォトなのはわかっていたが、真っ黒なままだったので、我輩はじっとレイフォトを机の上に並べて見つめていた。


「ん?」


 すると、鑑の証明写真のようなレイフォトの絵が浮かび上がってきた。


「おおお! やっぱり、鑑のレイフォトだったのだ!」


 カフェオレを飲み干して、我輩は椅子から立ち上がった。

 そのまま、我輩はレイフォトをフォトリベする。

 もくもくと、泡立てた生クリームのように形が出来ていき、最終的に蝋人形のように模られた。そして、感情のない鑑の上半身だけのシャドウになった。

 それは、抑揚のない声で、傀儡くぐつのようにしゃべる。


『①。夜桜鑑は。イレイス!』


「やっぱり、鑑のことなのだ」


 我輩は、鑑のことが気がかりだった。

 だから、二枚目のレイフォトを躊躇なくフォトリベした。


『②。死んだ。イレイス!』


 ボフンと、煙をはたいたように鑑のシャドウは消滅した。

 鑑のシャドウが消えた後、我輩は放心していた。


「は……?」


 我輩は、目をぱちくりさせた。

 聞き間違いではないのか?

 どういうことだ? 鑑が死んだ?

 死んだって、鑑が?

 確かに、夜桜鑑だとシャドウは明言していた。


「ちょ、ちょっと待つのだ! さっきの鑑のシャドウは感情がなかったのだ!」


 テーブルの上に置いていた、スマホを取ろうとして床の上に落とした。

 我輩は震える手で、それを拾う。鑑にスマホで電話をかけた。

 コール音は耳に響いている。コール音が、一回、二回、三回……。


「はい? 写影子?」

「鑑!? 大丈夫なのだ!? 生きてるのだ!?」


 すると、鑑は楽しそうに笑った。


「生きてるよ。何? 心配してくれてるの?」


 我輩は安堵の息を吐き出しながら、椅子に体重を預けた。

 でも、一体どうなっているのだろう?

 鑑のレイフォトのシャドウは、無感情だった。

 ということは、この鑑のレイフォトは事実を示しているのだ。

 けれど、夜桜鑑は生きている。

 これは一体どういうことなのか?


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