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Graphina  作者: Missionary
目覚め
3/5

3

Graphina 3


「そうこーかえろー」


「あかね、ちょっと待ってー」


時刻は夕暮れ。

学校も終わり、玄関が生徒で溢れかえる時刻。


あかねは下駄箱で待っていた。

帰りの会のあと私は少しやることがあったので、先にいってもらっていたのだ。

帰ってくれていても良かったのに、あかねは残っていてくれた。


「あかね、残っていてくれてありがとう」


私は外履きに履きかえながらあかねにお礼を言った。


「……私にはこれくらいしか出来ないから」


いつもなら、別にいーよと軽く返してくれる明るいあかねは、その時だけ妙に悲しみを帯びていた。


「どうしたの?」


気になる。どうしたんだろうか。


「…ん?いや、なんでもないよー。」


無かったことにされてしまった。


変なの…。


あかねが校庭へと歩き出す。


黄昏時と人は呼ぶようだ。




異変が起こった。


その悪夢と言える出来事の最初は、訳が分からなかった。


ざくっ


野菜を切るときのあの包丁の音に似た音がした…かと思うと何かが飛んだ。


それはごろごろと此方へと転がってくる。


そこには見知っている顔が移っていた。


見知っている顔と言ったら一つしかない。


そう、それはあかねの顔だった。





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