詩集
詩集です。
アップルパイ
僕は
アップルパイを食べている
あまいあまいアップルパイ
たくさんの林檎とたくさんの砂糖で
あまーくあまーく隠してる
甘味に隠されたのは
永遠の眠りへ誘う毒林檎
苦くて息がつまるその味を
夢中になってしまうくらいの甘さで隠してる
僕は
アップルパイを食べている
たとえその中に残酷な運命が待っていると知ってても
悪魔の甘味に魅了され
何も見えない
何も聞こえない
ただ甘味に身を委ね
底へ底へと落ちていく
そしていつか
身を刺すような苦味で
目が醒め
闇へ 落ちて
生きてく
僕は立つ
大きな舞台に
そこでは
舞台に立つ人になら誰にでも
スポットライトがあてられる
そこでは
色んな人が踊ってる
自分なりの 自分だけの 自分らしさの
躍りを
時には転けたり躓いたりして
泣きたくなることもあるけれど
精一杯踊ってる
たまに
突然誰かのスポットライトが消えることもある
自分から舞台を飛び降りたり
他人に突き落とされることもある
それでも
僕は踊っていよう
汗をかいて恥をかいて無様だと笑われたって
「僕」を踊ろう
いつか
自然にスポットライトが消えるまで
春夏秋冬
私は
春夏秋冬になりたい
暖かい陽が差す春には
あなたの髪撫でる
春風になりましょう
蝉が忙しく鳴く夏には
あなたの笑顔を咲かせる
向日葵になりましょう
山々が衣替えする秋には
あなたの頬染める
紅葉になりましょう
吐息が白く浮かぶ冬には
あなたの肩に落ちる
雪になりましょう
暑いときも 寒いときも
楽しいときも 辛いときも
あなたのそばにいて
あなたの心癒す何かで居たい
そんな春夏秋冬
END
僕は
「終わり」を
知っている
「終わり」があるのを
知っている
楽しいドラマにも
夏休みの宿題にも
「終わり」は待っている
一人の夜にも
二人の日々にも
「終わり」は「終わる」のを待っている
恋も 友情も 人生も 君も
いつか「終わり」に出会うんだ
だから
どうせ終わるなら
どうせ終わりに出会うなら
その「終わり」は
君と僕 最後のその時まで
t“you”
真っ青な空
白い雲が尾を引いてはしる
その空を割るように翔ぶのは
七色に輝く 蝶
力強く翔ぶt“you”
平和も非・平和も司るt“you”
生も死も呑み込むt“you”
僕は罪と知りながら
その蝶が欲しくなって
空に手を伸ばす
けれど
光をまとう蝶を掴もうとも
それにはあと一歩届かない
はらりはらりと逃げていく
手にしようともがくうちに
それはどんどん遠くなり
いつか見えなくなって
空に伸びる自分の手すら見えなくなって
きっと蝶の光に目が潰れたんだろう
その溶けた手で その灼けた目で
何をとらえよう
何も掴めぬ手で 何も映さぬ目で
何をとらえよう
その時
いつかの蝶が言う
「大丈夫」
「君が求めるのは」
「手に取れぬもの」
「目に見えぬもの」
違うよ
僕が求めるのは
t“you”なんだ
手がなければ 目がなければ
t“you”は捕まらない
僕が言うと蝶は
ふわりと笑い
僕の唇にキスを落とした
その瞬間 ただ一瞬で
青い空が
白い雲が
己の肌色までが
目に焼きついた
瞳は青に染まり
手は空へ届く
ただその手には
翅を失った蝶
光を失った蝶
ばらばらになって
僕の手に掴まれていた
ああ t“you”見ているか
僕はいま
空と雲との間で
蝶を捕まえた
ああ t“you”
傍にいたんだね
ずっと僕の傍にいたんだね
何も掴めない 何も見えない
僕の傍にいたんだね
僕に 生を 死を 愛を
手に掴めない目に見えないものを
教えてくれたんだね
ああ t“you”
僕はいま
t“you”を手離した
手に遺った蝶の欠片は
風に吹かれて去っていく
earth!!
コンクリートの鎧を着せられ
あなたの温かい皮膚はどこだい
ビルディングの剣を持たされて
あなたは何と戦ってんだい
コンクリートの鎧を着せた誰かと
ビルディングの剣を持たせた誰かと
我が物顔ではびこる誰かと
無言の抵抗で
沈黙という武器で
自分の身体を犠牲にして
earthは「誰か」たちと戦う
ほら 今日も「誰か」がふえる
無言の抵抗をしながら
今日もearthはその誰かが救世主になることを願ってる
NEVER
もし君と
もう二度と 会えないなら
もう二度と 喧嘩もできないなら
僕は
もう二度と 笑わない
もう二度と 笑えない
もし君と
もう一度 会えるなら
もう一度 喧嘩できるなら
僕は
もう一度 笑える
もう一度 笑ってやろう
夕日にとける金色を
二度と忘れない
涙にゆれる赤色を
二度と忘れない
笑顔で手を振った君を
一度たりとも忘れない
もう二度と 泣かないから
もう二度と 会えないなんて言わないで
消えないで
もう二度と
ジャンルいろいろの詩集でした。
ちゃんと小説を投稿したいです……。




