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ウツロヤミ  作者: ミーン
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見てるからね

誰もいないところで背後から視線を感じるのは誰にもあること

それは、勘違いなんかじゃない

本当にあなたを見てるモノがいるの


でないと、視線を感じるはずなんてないから


誰もいないのに誰かの視線を感じることはない?


それは勘違いじゃないわ。



本当にあなたをじっと見つめるものがいるのよ。



ストーカー?



いいえ。

それはわたし。



あなたが生まれた時からずっと、あなたのことを見てるのよ。



守護霊?



いいえ。

あなたがどうなろうとも、わたしは知らない。


手助けもしないし、導くこともしない。



ただ、ずっと見てるだけ。



あなたがやってる人に言えないことも、あの時の恥ずかしい出来事もずっと見てたわ。



まったく、よくあんなことできるわね。



これを読んでわたしのことを知っても、信じないかすぐに忘れて、またあんなこと繰り返すんでしょうね。






でも安心して。


じっと見られてるのはあなただけじゃない。



あなたの両親も、姉妹も、友達も、道ですれ違ったあの人も。


生きてる人はみんな、ずっとわたしたちに見られてるから。



人が集まるところでは、わたしたちの見てるあなたの秘密を話しあって笑ってるのよ。



秘密にしてたことがバレるのが、わたしたちのおしゃべりのせいだなんて、あなたはコレっぽっちも思わないでしょうね。



うふふふふ



急に顔を上げた時や視線を変えた時に、ふと目のすみに映る影があるでしょう?


それがわたしよ。

たまには姿を見せてあげてるの。






逃げても無駄よ。

一生見続けてあげる。



そして死んで初めて出会うあなたを思い切り笑い者にしてあげるわ。



それが嫌なら恥ずかしくないよう生きなさい。



それだけが、わたしたちに笑われない生き方だから。





期待はしてないけど。


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