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ウツロヤミ  作者: ミーン
18/39

ボール

法事で親戚のうちに行った帰り、兄の車の助手席に乗っていた。



時間は夜の9時過ぎ。



近道だからと、山越えの暗くて細い道だったけど、兄はいつも使ってる道だから問題ないと笑っていた。



半分以上過ぎて、広い道まであと1キロくらいだと教えてくれたとき、左の山の中から野球のボールがポーンと飛び出してきて、反対側の林の中に消えた。



「あれ? 今の・・・」


「ああ、気にするな。よくあるんだ」


「えっ、だって・・・」


「拾いにいっても右側、川だから拾えないぞ」



言われて運転席側を見てもまっ暗で判らない。


だけど、カーナビには道に沿って川がある。



「あのボール、何なの?」


「知らん。時々出てくるけど、道に花束もないし事故があったわけでもなさそうだ。

 キツネかタヌキだろ。遊んでほしいのかもしれんが、オレは帰って寝たいからいつも無視してる」



そんな兄はいまだにその道を使っているけど、それ以外に変なこととか特に何かあるわけじゃない。



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