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ウツロヤミ  作者: ミーン
12/39

あなたの・・・



これは霊能者の方からうかがった、ある重要なことが判明するテストです。



できれば一人の時のほうが集中しやすく、より正確に判るそうです。



それでは、これから言う状況を頭の中で鮮明に想像してください。






あなたは今、一人でハイキングに来ています。


天気が良く、お日さまの光が気持ちいい。


足もとに咲く花々は色とりどりに輝き、広い野原のどこまでも広がっています。


小鳥のさえずりが聞こえ、木の葉をすり抜ける風がサワサワと音をたてて通り抜けていきます。


小川は心地いい水音を響かせ、きれいな澄んだ水の中にはかわいらしい小さな魚が泳いでいます。



まわりには誰もいない。


ああ、今日は一人で来て本当に良かった。



すがすがしい空気を思いっきり吸い込むと、心までリフレッシュしていきます。




日も傾きかけた頃、あなたは帰り支度を始めました。



もと来た道をたどっていく途中、空が急に暗くなり、雨が落ちてきました。



本降りになる前に帰らなくてはと、急ぎ始めたとたん、もの凄いカミナリがとどろき、どしゃ降りの雨が体を容赦なく襲います。



カミナリのために、木の根元で雨宿りするわけにもいかず、ずぶ濡れになりながら半泣きで道を進んでいると、ここは元の道じゃないことに気づきました。



あたりはすでに日が落ちてまっ暗。


ひっくり返したような雨。


鳴り響くカミナリ。


もう、どこがどこなのかまったく判りません。



雨に濡れたせいで体が冷えて、疲労で足はガクガクしています。


それにお昼を食べたきり何も食べていないので、お腹も減ってきました。



まわりには誰もいない。



寂しくて、不安でたまらない。






その時、ふと前方に明かりが見えました。



そこだけが頼りと必死で向かっていくと、こんな山の中に一件の家があります。



明かりがついているなら誰かいるに違いありません。



やっとの思いでたどりついて戸を叩くと、人の気配があります。



助かった。



そして戸が開き、中から出てきたのは……






あなたの頭に浮かんだのはどんな人でしたか?





それが、あなたの……











それが、あなたの


『守護霊様』


だそうです。






頭に浮かんだのが



『生きている人で、あなたの知っている人』


あなたはその人に頼り過ぎていませんか?




『人じゃなく動物だった』


本当に守護霊か、取り憑かれているかのどちらか。


頭に浮かんだ瞬間、心からホッとしたなら良いほうで、ドキッやビクッとしたなら要注意。




『あなたに危害を加えようとしている人』


競争相手に負けそうな気分かな? ファイト!


それとも近い将来に起こる危険を予知しているのかも。




『人でもなく動物でもなく、なんだか判らないもの』


守護霊様がおられないか、交代の途中。心の中に迷いがあるのかな?






最後に、この話を初めて聞いたわたしの頭に浮かんだのは


――まっ白の着物を着た黒髪の女性が囲炉裏ばたに立っている――でした。




本当はもっとたくさん詳しい解説があるけれど、これ以上は言わないよう注意されてます。



オチがなくてごめんなさい。


興味深かったので、覚えてる限り聞いたとおり書きました。

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