第六話 委員会
あの日以降、僕は大して誰とも喋っていない。学校では一人の時間が多いが別にぼっちとかいうわけではないと自分では思っている。隣の子とは仲良くやっているつもりだ。多田には、ぼっちとか陰キャとか言われて煽られているが何も思わない。
そんなある日。先生が言った。
「今日は放課後、図書委員会があるらしいから、二条と桃山はちゃんといけよー」
そうだ今日は委員会があるんだった。僕の至福の時間が惜しいと思いつつもサボるわけにもいかず図書室に向かった。桃山は先に着いていた。
「二条くんちゃんとくるんだ。」
「当たり前だろ。」
「入学式から2日休んでたのに?」
「あれは体調不良だ。」
「ふーん。」
なんだか少し舐められてる気がしたが、それはそれとして昼休みの図書室の当番を決めるらしい。
「二条くん何曜日がいい?」
「何曜日でもいいよ。」
「いつもお弁当一人で食べてるもんね。」
本人にそんなつもりはないかもしれないがすごい棘があった気がした。
「うー?そうだけど、中学校の時は少数精鋭で楽しく過ごしてたぞ。」
といったが、
「つまり、それは友達が少ないってことでしょ。」
と上手く返され、何も言えなかった。
「じゃあ水曜日かな。いい?」
「うん。」
「そういえば入学式以降、陽葵とは喋ったの?」
急な質問に驚いたが、家に来たことは秘密にしとこうととっさに思った。
「喋ってないかな。」
「えー?喋らないの?」
「特に話すこともないからなあ。」
「陽葵は喋りたそうだったけどなー。」
つぶやくように桃山は言った。委員会が終わり、教室までの戻る道、その言葉が頭から離れなかった。




