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第二話 出会い

その時だったおばあさんに一人の女子が声を掛けたのだ。あまり良く見えなかったが髪の毛はピンク色でショートカットだった。

「ありがとう本当に……」

 僕はとても小さな声でそう言った。安堵してる暇もなく、いまその場に駆けつけに行くか悩んだ。悩んで考えて決めて壁の影からでた――だが、その時もうその場には誰もいなかった。僕は胸の奥が重く、何もできなかった自分を情けなく感じた。


 入学式が終わり初めてのHR。教室を見渡すと知らない顔のほうが多いだろう。遠くにひとつ空席が見えた、入学式に来ないやつもいるんだなあと不思議に感じた。そんなことを考えていたら諸連絡が終わり、自己紹介が始まった。前の人を真似するくらいでいこうそう思っていたら僕の番が来た。

「僕の名前は二条……」

 ガラガラ、と扉が開く音がした。そこから入ってきたのはピンク色でショートカットの朝の彼女だった。どこか乱れた制服に上がった息、その音が聞こえるほど教室の空気は凍りついた。

「遅刻してすいません……」

 彼女ははっきりとそう言った。彼女が顔を上げた時、僕は彼女と一瞬目が合った気がした。謝罪に対して先生はすこし顔を暗くしてこう言い出した。

「初日から遅刻するとは何事だね。確か君は……」

「二条悠太です」

 気づいた時には口が動いていた。確実に僕には聞いてなかったのに。どこからか少し笑いも聞こえた。一方で少し引いた表情で見てくる女子もいた。彼女も不思議そうに僕をみていた。

「いまは僕の自己紹介中なんでそういうのはあとでお願いします。」

 といって何事もなかったかのように続けて自己紹介をした。そうやってクラスの自己紹介が終わった。二条より前だったのか彼女の自己紹介はなかった。1日が終わり帰れると思ったときだった先生の口から僕と彼女の名前が呼ばれた――嫌な予感しかしなかった

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