第十四話 勉強会
仲直りしてから、ひまりは前みたいに明るくなっていた。りおさんも、どこか楽しそうに見える。僕はそれをみて嬉しくなっていた。一つ変わったことがあるとすれば……
「ねぇゆうくん私とりっちゃんと一緒に昼ごはん食べない?」
「ゆうくん、移動教室うちらと一緒に行こ?」
「「一緒に帰ろ!」」
こうやって学校でも二人ともやけに僕に近づくようになったのだ。正直、僕的には嬉しいけど、クラスの連中はよく思ってないだろう。だってこの二人は美少女だからだ。
そんなある日、昼休み三人でご飯を食べていると、
「なんだよあいつ、なんであの二人を連れてるんだ?」
「弱みでもあいつに握られてるんじゃない?」
男子がそう言って通り過ぎていった。りおさんは何事もなかったかのように話をした。
「テストも近いし、勉強しない?」
「いいね!それ!」
とひまりが乗っかったので僕も頷いた。
「じゃあ、今日、私の家でやろっか。」
そういって放課後、三人でりおさんの家に行った。
りおさんの部屋にお邪魔した。とてもきれいでいい匂いがした。その匂いが緊張感を高めた。すぐに勉強道具を広げた。
「分からないところがあったらお互いに聞くこと。ひまりはまず提出物からやること。分かった?」
「はーい。」
僕はひまりが全然勉強できないというイメージがあったが間違いではなさそうだとこの会話で感じた。
「ゆーうくん?ひまりが全然勉強できなさそうと思って見てたでしょ?その通りだけど悪い?」
「すいません、すいません。」
すごい圧を感じて咄嗟に謝罪した。
「ひまり、僕がしっかり教えてあげるよ。」
そう言うとひまりはニッコリとして勉強を続けた。りおさんがあることを聞いていきた。
「ゆうくん?いまひまりのことをひまりって呼んだ?よね?ねぇなんで?私は?」
「仲直りしたときにさん付けは禁止になったんだ。」
「なーんだ二人。私に隠れてそんなに仲良くなってるの?ずるいよ、私もさん付け禁止ね。したら、どうなるか分かるよね。」
「はい……りお。」
りおは机のワークと向き合って、目を逸らした。その後、しばらくは僕とひまりのほうを見なかった。
勉強会が終わり、片付けてる時にひまりが聞いてきた。
「ゆうくん今日の昼休みに言われたことどう思ってる?」
「ちょっと申し訳ないかな。」
そう言うとりおが力強く言った。
「なんで申し訳ないの?そんなことない!」
「僕はいいけど二人に悪い噂が出てしまうから……」
「うちらはそんなの気にしないよ。」
そう言われて嬉しかったしずっとこの二人といたいと僕は思った。けどその思いを口にするには少し恥ずかしかった。するとひまりが言った、
「私たちこれからも三人で遊ぼ!お出かけしない?」
「テスト終わったらね。」
「赤点取らないようにしないと。」
僕は楽しみなことが出来て、テストも祖母のいない生活も頑張れる気がした。
※明日は2話投稿予定です。
18時頃と20時頃に更新します。




