曇り空とカルテ
「おはよう星華、今日は病院へ検査に行く日よ」
朝、数十日前なら有り得ないほど豪華な朝食をテーブルに乗せ、母さんはそういった
「うん、すぐ準備するね…」
あることないこと頭の中でぐちゃぐちゃになりながら、トマトを口に放り込んだ
アオが少し顔を歪めたのは気の所為だろう…きっと____
「その後、調子はどうです?」 カルテに目を通しながら医者はそう言う
私はチラチラとそのカルテを盗み見する、まあ分かることなんて少ないのだけれど…
「はい、特に変わりなく生活できてます」
そう、私は大した怪我では無かったのだ
お陰で不自由なく学校にも行けている
しかし、内蔵だけが酷く諦めろと言われた 「そうかい、それでね今後の話なんだけど…」
「この子が助かる方法が見つかったんですか!?」
間髪入れずに母がそう問う、 本当に親バカ全開って感じだな…
「えぇ、移植手術、成功するかもしれません」
「!本当ですか…よかった」
私も医者の“成功”という言葉にほっとする
余命を延ばすだけでもありがたい
「しかし…成功率が30%なんです…」
「…ん?」
「勿論最善を尽くすつもりですが…失敗した場合、お子様は…その場で亡くなられます」
10分の3の確立で成功という時点で怪しかった 少しでも期待してしまった自分の気持ちをどう消し飛ばそう
「まあ答えはまたのご機会に聞かせてください」
「…ありがとうございました」
力無くドアを閉める様を見れば、雲行きが良好でないのは誰から見ても明白だろう… 今日は空も雲で覆い尽くされていた




