表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

言の葉② ~DEAR:ばっちゃん~

DEAR:ばっちゃん   FROM:もみの木


そうか。唯一、嫌われていたという感情を持っていたのは、ばっちゃんでしたね。

唯一、嫌だなと思って過ごしてきたのも、ばっちゃんでしたね。

唯一、文句を言ってきてくれたのも、ばっちゃんでしたね。

叱ってくれたのも、ばっちゃんでしたね。

それに唯一、怒りをあらわにし、反抗したのも、ばっちゃんでしたね。

唯一、罵声を浴びせたのも、ばっちゃんでしたね。

唯一、手を握ってくれと、助けを求めてくれたのも、ばっちゃんでしたね。

その手を握る度に、やわらかく、温かかったのも、ばっちゃんでしたね。

ばっちゃん、ありがとう。

遅くなったけど、ごめんなさい。

ばっちゃんと最期まで、この家で過ごせて、私はよかったです。

ばっちゃんの苦しみのない最期の一息の顔を見れて、よかったです。

そこまでばっちゃんと過ごせてよかったです。

ばっちゃんはどうですか?

幸せでしたか?

今はどうですか?

幸せですか?




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ