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ご飯は…しっかり食べましょう…

 図書館から瑞希くんと一緒に僕の寮へ向かった…

 帰り道のバスに乗ってる間ずっと無言だった瑞希くんがちょっと怖いが…お昼も食べずにずっと調べものをしていた僕が悪い…バスに乗っている間冷蔵庫の中身を思い出していたけど…ご飯になるモノあったかな?

 

 バスから降りてから寮がある場所とは逆側に歩き出した。


 「帰りにスーパー寄って行くぞ?どうせ,何もないんだろ?」

 「…うん…ごめん…」


 スーパーではいつも通りに食材と飲み物を買った。

 道中は怒ってるっぽいけど,一緒に歩くペースは合わせてくれてるし,手も繋いでくれる。

 本当に僕のことを思ってくれる優しい彼氏。付き合って2年経ったけど…今でも大好きな彼氏である。僕の事を理解してくれる。色々と夢中になると食事をするのを忘れてしまう事が多い僕を何かと心配して様子を見に来てくれる優しい彼。

 

 僕の寮がある場所から見える範囲の1軒屋は全て学生寮になっている。学生会役員の暮らしている寮だったり,特別何かを持っている人の寮だったりする。だから,1軒1軒大きい家になっている。

 実際ぼ、僕の寮も1人で住むには大き過ぎるくらいな規模がある。

 まぁ,部屋割り的に寝室・リビング・キッチン・書斎・書庫や研究室などの色々な部屋があるから仕方ないんだけどね…

 

 研究室で何を研究しているかは…ヒミツ…なんだけどね…



 「ただいま」


 ニャー


 家の中に入ったら、玄関先に2匹のお猫様がゆったりとしながら出迎えてくれた。

 黒猫がノアール,白い綺麗な猫がヒメである。

 「お迎えありがと!ヒメ,ノアール」

 「お邪魔するぞ」


  ニャー♪ニャー♪

 2匹の愛猫も瑞希くんの来客は歓迎らしい。

 この愛猫2匹は気まぐれさんで気に入らない人が来ると中にも入れさせてくれない。ひたすら威嚇して追い出してしまう。番犬みたいな役割を特にノアールがしてくれる。

 

 ただ…僕より瑞希くんの足周りをウロウロして構って欲しそうにしている。一応、僕がご主人様なんだけどなぁ…

 

 買ってきた食材は瑞稀くんが持ってくれていたので、キッチンまで運んでもらった。その後、リビングで瑞希くんには2匹の相手をしてもらっている間に僕が夕食の準備を始めた。

 僕も瑞希くんも一通りの料理は出来る。


 まぁ面倒であまり自炊はしないけど…料理は人並みに一応出来る。

 「俺も手伝うよ?」

 「うんん、ノアールとヒメの相手をして欲しいかな?ご飯も上げてくれると嬉しいかな」

 「わかった。任せて」

 

 そう言って瑞希くんは2匹のご飯の準備をしてくれた。

 そうしているうちに僕が作った夕飯を作り終わった。気分で山菜ご飯と茶碗蒸しなどの和食。

 和食が基本的に好きだがら、自分で作ると和食率がちょっとだけ高くなる。

 

 「瑞希くん、夕食出来たよ」

 「ありがと」


 2人食卓で夕食を食べた。

 食後は瑞希くんのお説教タイム……


 「さてと、永遠分かってるよね?こっちにおいで?」

 「片付けをしないと……」

 「俺がやるから、いいからおいで?」

 

 笑顔の瑞稀くんには逆らえなかった…


 そして、やはりお怒りの内容は、ご飯をちゃんと食べる事…だった。

 僕が全面的に悪いから、黙って瑞希くんの話を聞いた。

 でも、瑞希くんのお説教中ずっと僕を後ろから抱き抱えながら色々言われた。瑞希くんの腕の中は好き。暖かくて優しくて、僕の為に怒ってくれる。だから、ご飯はちゃんと食べよっと思う…


 多分…


 「本当に心配知るんだから?次忘れてたりしたら覚えとけよ」

 「うん…気をつける」


 話が終わったてから、瑞稀くんは食器の片付けをしてくれた。その後、2人でまったりと過ごした後、瑞希くんは自分の寮へと帰って行った…

 帰る瞬間が少し寂しい気持ちになる。直ぐに会えるのは分かっているけど…この瞬間があまり好きではない。

 

 「じゃ、またな」

 「うん、気をつけて帰ってね。今日はありがとう」


 帰り際は必ず前から抱きしめてから別れる。

 瑞希くんは心配性でもあるので、最後まで見送らせてくれない。僕が家の鍵を閉めるまで家の前で待ち、鍵が閉まった音を聞き家へと帰って行く。

 

 瑞稀くんが帰った後 ゆっくりとお風呂に入り日課の日記をこうして書いてから1日を終えることにした。

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