図書館にて
色々と書き直しをしました…
更新が鬼遅くてすみません
図書館までの道のりは、寮からバスで30分行った先にある。寮の目の前にバス停があるから、直ぐに乗れるのは良いのかもしれない。
バスに乗っている間にこの学園内についてのちょっとした説明
この学園は規模が大きい。学園内で全てかまかなえる程。
図書館もそうだが、映画館・病院・美術館・商業施設は当たり前。他にも礼拝堂・寺院など宗教的なものもある。だから、学園内に暮らす殆ど人が外に出る事は無い。
だから、外の人は学園内の事が一切わからない。通う前の僕も存在は知っていたが、内情までは知らなかった。噂程度の話しで、実在するかも怪しい感じの場所だったから、こうやって通う感じになって色々と分かった事も相変わらず分からない事もある。
全て学園内で完結できてしまう、『国立白薔薇学園』。一般に入学しようと思うと莫大の金額が必要になると噂される。その金額は確か学園の公式サイトに記載されていたような気がするが、覚えてない。僕はスカウトされた時に入学金や授業料は免除される方法を選んだから、僕はそんなに金額は掛かっていない。生活費は中学時代は祖母の遺産から少しずつ使っていたようだ。高校生になった今は、少しだけど学園が許可しているバイトをして生活費は何とかしている。そして学園は外に向けての入学試験はほぼ行ってないない。入学出来るのは、学園内で暮らしている子供が対象。一応外に向けての受験も受け付けているらしいが、設定偏差値が高く受験内容も高難易度。僕みたいなスカウト組は、受験は存在しなく面接のみで合格すれば入学できる。
スカウト組は孤児で優秀な人物。なんらかの特殊能力を持っている人物。学園にとって有益な人物。など様々らしい。
いくら、政治家の子供だろうが、お金持ちの子供だろうが外で暮らしているなら、受験で合格しないと入学出来ない。
スカウト組は外に親戚だったり、ご遺族のお墓等がある。会いに行く時に申請書があるんだが、その時に「外で学園内の話をしてはいけない。」と説明を受けた。学園関係と知られれば、仲介を頼まれたり、親戚が人質に取られ無理矢理・・・って事が過去に合ったらしいので、今では外に出る際は書類に記入する規則が出きた。
そうしている内に、図書館の最寄りのバス停に着いた。
ここからは、徒歩で向かう。距離はさほど離れては居ないので楽である。
僕が探している資料は何処にあるだろう・・・
図書館って単に言っても、流石にこの学園の図書館は広い。下手すれば貴重な初版まであると言う噂もある。此処を管理している司書は大変だろうなぁ。しかも、地上4階、地下3階分の書籍の管理。それ以外にも倉庫があるとまで噂されているが…いち生徒の僕が知るわけでない。
僕はとりあえず、一般人が利用不可のエリア地下へ向う予定。地下には特殊科用の資料エリアが存在しているから、そこにあると思いたい。
図書館の地下へは専用のエレベーターで向う。エレベーター前に学生証をかざせば、専用の階へ行けるようになる。一般の人を地下へ行かせないシステムになっているらしい。他の学科が来たりも出来ない。地下へ行けるのは特殊科の生徒、もしくはその関係教師のみとなっている。
地下の所蔵されている書籍達は異世界から持ち込まれたモノを含む。歴代の生徒が調査をした記録&調査をした際に書き写した書籍なども存在しているから,年々本は増え続けている。
実体験を記録している書籍も存在しているが…今日の僕の目的は魔術書。
僕が使える魔法は水系が主になる。しかし,水系しか使えないわけじゃない。でも,威力は格段に落ちるし命中力も落ちてしまうのが難点でもある。
実践の練習は特殊科専用の建物の中に施設が存在しているが…魔術事態の構造を頭の中で理解をしないと僕は使えないから、こうして時間がある時にでもこの図書館へと足を運んでいる。
「相変わらず熱心に調べてるな」
集中しすぎて,誰かが近づいてくるのに全く無防備になってしまっていた。学園内だから,いいもの調査中は気を付けないといけないな……
「…瑞希くん…?どうしたの?僕に何か用事あった?」
背後で笑みを浮かべていたのは彼氏でもある佐倉 瑞希くんだった。
僕は瑞希くんとの約束を何か忘れていたのだろうか?と頭の中でぐるぐると考え込んでいるとクスクスと笑いながら,瑞希くんの癖なのか僕の頭を撫でてきた。
「違うよ。俺が会いたくなっただけ。
約束はしてないから安心して永遠は此処に居るだろうと思って来ただけだから」
「そっか,瑞希くんは準備は終わってた?」
「大方な。俺の場合は愛刀の手入れくらいだしそんなに時間は掛からないよ。俺の役目は永遠を護る事だしな」
実際に調査メインに担当するのは僕の方であ。古代文字や魔術文字等読めるのは僕だし…まぁある意味一緒に行くのが瑞希くんだから安心して調査が出来るのかもしれない。
「そっか,僕も大体は終わってるかな。調べるのは習慣的なものだし新しい術式を覚えるのも面白いからね」
「俺には無理かな…調査任務をしてて思ったけど総合学科の生徒って大変だよな…俺らと同じ体術の授業などもあるんだろ?」
「あるね。可能な限り自分の身は自分で守るのが当たり前って感じ…魔術は遠くから行けるけど…近くに来られるとってなると…ね」
総合学科の生徒は1人任務も存在する…可能な限り自分の身は自分で守れないと出来ない仕事内容も含まれるので体術は必須項目になる。
僕は色々な武器を仕込んでいるか…暗器みたいだよな…僕達総合学科の生徒には最初に受けるモノがある。他人には一切分からないような仕掛けで、武器や道具などを隠し持てるようになっている。勿論常に肌に離さず持っているので,誰も気づかない…
ちなみに僕は武器は腕に付けている時計,アイテムなどは色々あるけど
…秘密である。
「1人任務あるんだもんね,無理だけはしないでよ?俺が守れないから心配だよ…」
「ありがとう… 無理はしないよ。必ず瑞希くんの所に帰ってくるよ」
「あーあ…同じ寮生活なのに一緒に暮らせれば安否確認楽なのになぁ」
僕たちは同じ学園内の寮生。でも,僕は特待生に近い扱いで1軒屋で1人暮らし。瑞希くんは学生寮の1つマンションに共同生活中。付き合っていても中々一緒に居られないのは確か…寂しい気持ちもある。
僕は家に相猫2匹としか暮らしてない。誰かに許可してもらったら一緒に暮らせるのかな?
「ノアールとヒメが居るけど…寂しいから一緒に暮らせるといいね。」
「ノアールもヒメも大丈夫だよ。あの2匹なら俺好きだし,ただ,誰に許可とるのか分からないな」
僕の寮を管理してくれているのが…学生会役員?だったけ?
試しに聞いてみるのはアリ?なのかな?無理でもいいから聞いてみよ。
「それはともかく,そろそろ夕食の時間だから一緒に食べよ?
調べるのは今日は終わり。俺とご飯一緒に食べよ?」
瑞希くんが来た時点ですでに18時を回っていた…らしい…
此処に来たのが,午前11時くらい。それから考えると長い時間調べ物をしていたんだと思う。
そう言えばお腹が空いたかも…?
「…そんな時間だったの…お腹空いた…」
「気づかず調べものしてたのかよ…相変わらず心配になるな…
家でもそうなのか?」
家でも…?
「…食べない時は…たまぁに?…あるかも?…でも,ノアールとヒメにはちゃんとご飯あげてるよ?」
あれ…?これ言っちゃダメなやつ?
瑞希くんの顔が…笑顔なんだけど…なんか…怖い…
やばい…逃げたい…
逃げ腰になっている僕をいとも簡単に……捕まった僕は…強制的に…拉致られた…