学園の日常…
まだまだ日常ターンになります。
日本の何処かに存在していると言われている学園『国立白薔薇学園』
この学園は幼等部から大学・大学院まで学部があり、学園内に娯楽施設も存在する。学園内で一生を暮らせる。しかし,学園の所在地を知るものは数少ない。外部入学は少なく,外部入学生はスカウト組と呼ばれている。僕もそのスカウト組でこの学園に中等部の時に転入してきた。
今は,高等部1年になり課題授業を含みながら様々な授業を行なっている。
その中の1つ特殊科に僕が所属してるクラスが存在している。
特殊科に他の学科にはない特殊な授業が存在する。4人で1組となりとある世界の調査へと出かける事になる。異世界調査と言われる授業では主に2人が異世界への調査へ行き残りの2人がデータを纏めたりとバックアップをメインとしたチームを組む事になっている。チームによっては4人以上のチームも存在するが…僕のチームは4人体制で起こっている。
僕の名前は「真神 永遠」主に調査をメインで行うメンバーで,僕とペアになるのが「佐倉 瑞希」一応僕の彼氏でもある。人には公表してはいないが,特殊科体術学科の生徒で一つ上の先輩でもある。僕は総合学科。サポートメンバーの2人は「西音寺優里」「茅ヶ崎 誠」の4人で行っている。優里は瑞希くんと同級生で誠君は僕と同級生。
学年が違う人と組むのも珍しい事ではない。高校1年生で直ぐにこの異世界調査の授業が始まるが…1年生だけで行くわけではない。先輩がフォローしながら,調査を行なっていく。
特殊科は僕の通う総合学科。瑞希くんや優里が通う体術学科。誠君の通う戦術学科と分かれている。
異世界は学園側から指定はあるものの幾つかの候補から選ぶことが出来るようになっている。授業内容は学園側からのリストをメインに現地に行き調査を行う。調査方法などは行う生徒に一任されているので,学園側が保証するのは命だけである。調査に必要な金額は一律で支給されるが…それ以上に掛かる場合は自分達で調達するする必要がる。
今日が調査する世界を決める日である。
僕達4人は普段使っている部屋で放課後に集まった。
「次の調査依頼がある異世界リストが届いたわよ?今回の候補地は3ヶ所。簡単に説明をすると…
1つ目は戦争が多い区域にはなるけど,比較的簡単な調査依頼内容。
2つ目はよくある異世界調査ね
3つ目は難しいかも…調査内容によって関わる人物が変わってくるけど,世界を崩壊させるか救うか決める見たいね。調査内容も難しくなってる。
どれにする?」
学園側から受け取った資料をそれぞれの端末に送りがなが簡単な説明を優里からされた。僕達はそれに目を通しながら優里の説明を聞いて,最終的にみんなで決める事になっている。僕は異世界には興味は一切ないが…授業の単位が貰えないのは痛いので、参加はする。
3年生になる優里と瑞希くんの2人はこの調査が恐らく最後になる。僕たちは1年生。僕は今回2度目の異世界調査となる。
僕は特殊科へのスカウト組なので中等部の時にお試しにこの調査に挑んだ事がある。その時は1人で調査任務を行なっていたが…今回チームでおこなう…ちょっと安心…
「どこの世界を調査する?今回の3つにそれぞれ難易度つけるなら2.1.3の順ね3つ目が難しい内容ではあるかしら?でもやりがいはあるかな」
「俺はどこでもいいかな…俺に出来るのは守るだけだし」
「ボクは難しいとは思いますが…3つ目が色々と経験出来るかと思いすますし,全力でサポートいたします‼︎」
「僕はどれでもいいかな…やる事は何処でもやるのは変わらなし…」
実働するのは僕と瑞希くんの2人。瑞希くんは体術メインで基本武器は日本刀。僕はなんでも使えるように授業でやったけど…魔術的なのも使う。僕の使える能力は水系。元々相性も良かったらしく応用もできる。
「じゃ,3つ目にしときますね。そしてこれが,異世界への鍵ね。使えるのは永遠ちゃんだけかしら?」
「はい。これで扉さえあれば異世界に行けます。」
優里から渡された鍵は異世界への扉を開くキーとなる。この鍵の扱いを知るのは総合学科の生徒のみ。だから,どのチームにも総合学科の生徒が1人は居るようになっている。総合学科の生徒は魔術系の能力を使える人が多く存在し,体術も魔術も戦術も授業内容に含まれている。僕は比較的上位の成績をしている。…多分?
僕自身は成績にはあまり興味がないので,普通に受けているだけ。正直テストは嫌い。
受け取った鍵は僕が預かる形になる。僕の持っているキーケースに鍵を閉まった。このキーケースには今日受け取った世界の他にも必要になる世界の鍵も持っている。
僕以外にも総合学科の生徒はいくつか鍵を所持している。武器や装備を買う為の鍵だったり,調査で仲良くなった人に会いに行くための鍵だったりと人によって様々。僕も様々な理由で鍵をいくつか所持している。
今回の調査内容を踏まえてそれぞれ準備をすることになった。
僕は現地調査をするにあたって必要なものをピックアップする事にした。っても異世界の状況が全く分からないので、怪我をした時に必要になる救急道具は準備をした。
瑞希くんは自分の武器の手入れをすると言っていた。
優里と誠君は出来る限りのデータ取集をして,僕たちのサポート業務を始めていた。
現地に行くまでは正直僕たち実働チームは体調管理や武器の手入れなどしか出来ない。
サポート組が準備が完了するまで,僕は使えそうな魔術や魔法具など調べた。以前に行った異世界で使えないモノもあったので,それを踏まえて自分で出来る限りの準備をした。
僕はサポート組の準備が終わるまで,学園随一の書籍所蔵を持つ図書館へと足を運ぶことにした。