鬼神の滅する日
これから3作同時進行という出来ないことをします。
できなくても見守ってください。
他2作をよろしく!
俺は昔、父親が大っ嫌いだった。
親父の口癖は
『世界に平等など無い。あるのは不条理と理不尽。平等などと口にする奴は自己愛者か自己満足者、それか胡散臭い詐欺師しか居ない。』
一流の企業に勤めていながら解雇に追いやられた憐れな末路。
世界にある不条理と理不尽をかき混ぜて、自己満足でそれを飾り付けて、中央にはデカデカと『偽善』と高々(たかだか)と掲げ、それすらも世の中にある自己嫌悪と自己満足の数だけそれに累乗させた、そんな最期。
そんな滑稽さと非凡性、物語性と演劇性を兼ね備えた『真理』に敗北を喫した、というよりも骨の髄まで、肝が底冷えした、全能と云われているゼウスにすら罪に罰を処されることすらもが喜劇というよりお笑い種、質量保存の法則すらも無視していくこの男を形容するためだけに存在している。
『悲観者』
そんなみっともない男だけどその見るに耐えない男から埋め込まれた運命は俺の因果律すらも運命というくらい傲慢に俺の世界を蹂躪させた。
そして名もなき俺に『鬼神』という忌々しい(いまいましい)称号を刻み込んだ。
OTHER SIDE
「ハハハハハ、見ろ俺の力を!!!塵すらも焦土に還るこの魔力!!!龍は跪き、策士の策は意味も成さず、全てが俺の物!!!」
ばか笑い、ではなくて高笑いが聞こえるのは遥かかなた。
全身を黒で身に纏い、おぞましい姿。
左手には大きな紫色の宝石をつけた指輪。(もちろん独身、彼女なし)
足を覆い、というよりも隠しきっている丈の合わないスラックス、七分袖のシャツ。
後ろには『鬼神』と荒々しくプリントアウトされてこれが名刺代わり。
前には『働いたら負けだと思う』とニートですら着ないような堕落しきったシャツを着ているこのバカ。
一応、これでも、なんとあろうか、世界で一番強いのです。
あぁ、世も末。槍の雨が降って来ることのほうが至極自然。
この、『50パーセントオフ』とお店で貼っていたであろうシールを胸元につけているバカが帝王なのです。このバカが!!!
そして世界は今存亡を賭けた聖戦。
国連に加盟していない国ですら共同戦線をはり124億人のうち下は9歳の天才君から614年生き抜いている入れ歯をお茶でうがいしてそれをそのまま飲んでいる棺おけに片足を突っ込んでいる老いぼれのミイラですらリモコン片手に死ぬ気で戦っている100億人あまり。
死臭漂い、血の湖ができ、死体死体死体じじい死体死体。と死屍累々の山を築きながら戦っているのがミートの少年一人。
終焉を迎えつつある世界は悲しみよりも切なさで埋め尽くされていた。
冒頭の難しい漢字を片っ端から並べていったようなシリアス雰囲気は何処にやら。
亡くなっていった方々があまりにも不憫すぎる。
こんな世界では世界を創った神様、人の苦しみから助けるために布教して廻った仏様も、こんなボケチンを子孫に授けることになったご先祖様も報われまい。
ナレーターである私が説明しつつ、ツッコミをかましていると先ほどまで力の限りに暴れまわっていたバカ(これでも世界最強)が何かを呟き始めた。
聞こえるように近付いていくと段々はっきりと聞こえ始めた。
「マークシートなのに0点ってどんなミラクルなんだよ、これでも時間一杯考えていたんだぞ、それなのに隣の田中君は鉛筆転がして41点って見事に赤点回避しやがって、それなら俺も鉛筆転がして睡眠時間確保してるほうが良かった……」
ただ愚痴を溢しているだけだった。
それに気付いた兵隊の将軍っぽい人が一斉攻撃を仕掛けてきた。
それはもう、口の中に居るバイキンの如く。
「俺流魔法『田中君のバカヤロウ』!!!!」
あ、それ詠唱だったんだ。
ただの愚痴だと思っていた言葉は実は詠唱らしくてバカの手にはエアーズロック(オーストラリアにある世界で一番大きい一枚岩。)をもう一回り成長させたような漆黒のブラックホールをプカプカと浮かせていた。
かっこよく言うならB・Hね。
でもそんなブラックホールは世界軍(だって国連以外も混じってるし)の魔法使い達はただ立ち尽くしてただ落ちてくるブラックホールを眺めていた。
一秒。
二秒。
三秒。
四秒。
以下略。
とにかくいつまでも落ちてこないブラックホールをおかしく思い、空を見上げるとそこには13の影があった。
魔法使い君は分からないらしいので私が説明します。
落ちてくるブラックホールの目の前に立ったのは13人。
そのうちのリーダーっぽい人がブラックホールを食べました。
そうです。
丁寧に言うとお召し上がりになられました。
アメリカンに言うなら『She eats a black hole』
こんな例文私見たことがありません。
これで世界が救われたのです。
神様も草葉の陰で泣いていらっしゃることでしょう。
そして魔法を喰われたバカとその魔法を喰らったバケモノはハイタッチを決めて喜びを分かち合っていた。
もしあれが仲間なら私ともどもさよならです。
そして楽しそうに話し合っていたバケモノはバカに対して鼻フック。
バカが倒れた。
「おい、そこのナレーター、3カウント取れ」
「わかりました。1、2、3。勝者バケモノ。」
残りの12人とハイタッチを決めたバケモノ。
倒れているバカに近付いていった。
「お前の名前はこれから『山田 ポチ』だ。ここに居る残りの十二騎士に別世界を見せてもらって来い。」
そう言ってから何か空にドアを作った。
それに入っていく12人と掘り込まれていったバカ。
それを見届けてから宙で指輪を遊びながらもう一度宙にあげて落ちてきた指輪を食べて消えた。
助かって歓声が聞こえてもいいのにだれも口を開かない。
そらそーだ、世界で一番強いのが『山田 ポチ』でその山田を倒した技が『鼻フック』悪夢としか言えまい。
これにて世界の平和は守られた。
ところであのポチを倒した人って誰?
てかこれだけ聞いたらただの弱いもの虐め?
これからも見てくださいね
長い間更新が滞っていてすみませんでした。
インフルエンザやH.Hのボイコット等など多くの試練が待っておりまして
他作品もなかなか更新できませんでした。
なので多くなりすぎた作品の更新日を決めることにしました。
日曜日:薄幸教師と天災少女 月曜日:現在無し
火曜日:鬼神再生日記 水曜日:僕は彼女のボディーガード。///
木曜日:百物語 金曜日:一度きりのSEXで得られるもの
土曜日:現在無し
とさせていただきます。
また、それ以外の日にも更新することがありますが上記の予定に変更はございません。
新規小説に関してはその小説の注意書きに書かせていただきます。
これからもよろしくおねがいします。