俺以外と付き合う女は見る目が無い
短編初投稿です。
感想や、評価お待ちしてます‼
俺は関口純矢、14才の中学校3年生。
生まれて今まで恋愛経験無し。特にモテたことも無い。だが、身長172の長身を持ったナイスガイの自覚はある。
中学校に入学したとき、俺は大きな決断を迫られていた。運動部に入るか、否か。それは本当に大きな決断だった。今まで運動などしてこずに太っていた俺は痩せて女の子にモテ……自分を変えるために野球部に入ることを決意した。女の子にモテたいから?何を言っているのかワカラナイナー。
関口純矢、14才の中学校3年生。野球部所属。172の長身を活かした長打を売りにし、試合には出ているが、しかし突飛した活躍はしない。容姿端麗。これが俺のスペックである。
最近は暑い日が続く。今日も30℃を上回る真夏の気温だ。
田舎であるため冷房設備の無い我がk中学校の廊下は、とても蒸し暑い。蝉の声が鬱陶しくなってきたて、まるでうるさい蒸し風呂にでもいるみてーだな。などと言う軽口を考えたときであった。
「おい、純矢。今度の大会の事なんだけど。……」
後ろから行きなり声をかけられて振り向くとそこにいたのは目鼻立ちのしっかりとした、筋肉質で力強そうで、10人に聞いたら8人はワイルドなイケメンと答える人物がいた。
「おう、空斗か。今度の大会がどうしたって?」
柴山空斗………K中、野球部の主将にして4番キャッチャーの攻守においてチームの要となる人物だ。
「今のままの練習でいいのかな?このままいってもS中のピッチャーはそうそう打てないだろうし。」
彼はチーム1の実力を持ちながら練習を怠らず、更により良くするためにチームで一番考える……否、練習を怠らず、考えているからこその実力であろう。
「そうだなぁ、まぁ確かにこのまま練習しててもS中のピッチャーはそうそう打てるものでは無いよなぁ~」
彼はたまに俺に練習について相談をしてくるので、俺もそれ相応に相手をしている。
「まぁ、でも後、1か月あるし、今までの練習を突き詰めていくのがベストじゃない?」
「そうだよな……大会1か月前にメニューを変えるのは流石に無理だよな」
彼は納得した、表情だった。
「じゃあ、今日は部活もないしもう帰って体を休めるわ」
「おう、じゃあまた明日な~」
そして、校門に向かって歩いて行った彼は校門のところで待っていた女の子と仲良さげに話って帰って行った。
幼さの残る可愛いげのある顔立ち。俗世間でロリコンと呼ばれるもの達なら一発でころっといくだろう。
俺は違うが。大事なことなので2度言おう、断じて俺は違うが。
ベ、別に小学校の頃から気になってて空斗に盗られて嫉妬してるとかじゃないから。
まぁ、とにかく彼女は佐藤彩音。学年で1、2を争う美少女で空斗のガールフレンドである。
「あー、つまんねぇー。
にっしても空斗のやろう彼女といるとき幸せそうだったなぁー。」
先程の友人のかおを思い浮かべ
「俺も彼女欲しいなぁ~」
と、つい本音を漏らしてしまっ………いや、何でもない俺は彼女がいないのではなく、作らないのだ。
■
物思いにふかながら、俺は帰路に付く。大体青春とは、もともと若き少年少女達がスポーツに打ち込み、汗を流し、時には友人と仲違いし、涙しながらも友情と仲間の大切さにきずき、躓きながらも前を向いて、少しずつ少しずつ大人へと変化して行く、感動ストーリーである。
それを最近の若者は彼女だの恋愛になどに現を抜かしおって。
好きな女の子を彼女にするためなら、平気で親友を貶めるような嘘を流し、ライバルを減らそうとする。
結論、今の中高生は青春を履き違えている。
まぁ、最近の若者とか言っても同い年なんだけどねぇー。
などと言う下らない結論を出したところで声をかけられる。
「おい、純矢。お前も今帰りか? 」
堀内 翔次郎……サッカー部のキャプテンにして俺の次くらいに容姿端麗、学年で上から数えた方が早いくらいには成績優秀、同じくスポーツ万能なイケメンだ。
2週間ほど前までは毎日のように告白され、間違えなく学年で一番モテていた。
そう、あくまでも2週間ほど前までは。
原因は、今、堀内の横にいる女。
月山 紫織…………佐藤彩音とならんで学年ツートップと称される美人だ。
彩音のよさを幼さの残る可愛さと表すのなら、紫織は大人の色香だ。
堀内は今までどんな女の子に告られても……それこそ彩音すらも興味すら示さずにふってきた。
そんな堀内はカッコいいと思っていたし、(流石に彩音をふったときは正気を疑ったが)友達……いや、親友だった。
彼女を作れるが作らない。
そんな唯一の仲間だと思ってた。
スポーツに打ち込み青春を謳歌していると思ってた。
なのに‼
2週間ほど前、紫織に告られた堀内はころっとオッケーして性格すら変わってしまった。
前は、あれほどまでに必死だった部活もサボっている。
たしか、今日もサッカー部は練習していたはずだ。
「お前、練習は?」
そんな俺の問いに対し、堀内は悪びれもせずに答える。
「練習?なにそれ?そんなものより紫織の方が大事だ。」
「やだ、翔ちゃんたら照れるじゃない。」
そればかりか、俺の前でイチャイチャオーラを全開にしている。
「まぁ、そういうことだ。お前も野球なんて辞めて彼女でも作れば?」
堀内と紫織はそう言って帰って行った。
あの野球バカの柴山空斗をあんなに夢中にさせるほど、あのクールな堀内の性格を変えてしまうほど、彼女って良いもんなのかなぁ?
俺もそろそろ彼女作ろうかな?いや、無理だよな……い、いや別に彼女作れない訳じゃないし。
結論、空斗も堀内もリア充みんな爆発しろ‼
そんなことを考えながら純矢は道路に立ち尽くしていた。
関口純矢、14才の中学校3年生。
自称イケメンの彼だが、端から見れば完全にブサメンの負け組――――そう、彼は非リアである。
リア充爆発すればいいのに……そう、思いませんか?
思ってた方は感想、評価よろしくお願いします。
※本作品は実在する人物、団体とは、一切関係ありません。