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夏生詩集2

みんなの今が

作者: 夏生

一年の終わりが近づくと

来年は何歳になるのか

自分だけでなく

家族や友人、懐かしい人たち

のことを思い出す


鼻水たらしていたあの子は

もう立派なおじさんなんだな

ニキビを気にしていたあの子は

三人の子供のお母さんで

上の子は小学三年生になるんだ


コギャルと呼ばれた同級生も

コギャルと呼べるくらいの年頃の

娘がいてもおかしくない

腰パンにカルバン・クラインの

香水をプンプン匂わせていた

男子たちは父親になったろうか


思春期のままの顔が

浮かんで、はしゃいだ声が聞こえる


今さえ良ければいいじゃない


明るく放たれた言葉が

何故か悲しく響いていた



みんなが

今さえ、じゃなくて

今が良い、と思える所に

居てくれたらいい





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― 新着の感想 ―
[良い点] 時の移り変わりを感じるような。 時が経てば人は変わる、と。 みんなの幸せを切実に願う優しい主人公は幸せなのかなあ。
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