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泣かせてください…

まず、きょう一日で二話だけ投稿してみました♪



とりあえず、俺の鳴き声は次つく村まで響いていたという

俺たちはかわいい?ウチのヒロインに馬車を引っ張ってもらって移動中だ

…泣けてくる

「おい!そんな落ち込むじゃねぇよ…いつものことじゃないかよな!」

「…いや、無理だろう」

俺はいろいろと落ち込んでいた

ちなみにさっきのトロルは何とか倒すことができた…

戦闘シーンが描かれなかったのには一応理由がある…

それは

「いや…言いたくもない…」

「あぁ!?」

何言ってやがんだ!っと小声言い立ち上がるクルド

「たく…ホント気の弱いエセ勇者様だぜ!」

俺の態度に呆れ返ったクルドは俺が居座っている馬車の中から出て馬を操っているシードの隣に座る

シードは苦笑いしながら答える

「そう、言わないであげてくだい…彼にとっては重要なことなのですから…」

「はぁ!?あんなことがか?あんな「あぁ~!!!あぁ~!!!言わないでぇ~!!!」」

「「…」」

トラウマを掘り返されそうになり叫ぶ俺

「まったく思春期真っ盛りの村の処女貴族王女様かよ!」

本当に呆れてしまっているのかいつもの高笑いではなくため息をつくクルド

シードは苦笑いしながらその姿を見守っている

森を出て馬車に揺られて多分30分くらい《持ってきた時計はクルドの粗暴な扱いによって壊された》たったと思う…そのくらいの時間で次の村にはついた…

「付きました♪」

外に出る

そこに広がるのは

「ここブルーアイランドの港の一つアルーです♪」

潮風のやさしい素朴な港町だった

「…」

異世界に来てよかったことがあるとするならやはりこのような優しい街並みを見て回れていることだろう…

「おい!聞いてるのか!」

あぁ、ちなみにここで言われているブルーアイランドはシードの気遣いによってつけられたこの世界につけた名前だ

「おい!」

何でも、ここでも世界は地球と呼ばれるらしくて俺はその事に慣れなくて最初は背中がホントに痒くなったものだ

「おい!」

ドス…

俺は頭を斧の柄で殴られそこで意識が途絶える…


  …いや、生身の人間に斧の柄で殴られれば倒れますよ?


意識が戻った頃には夕刻が近づき空がオレンジ色に染まっているのが見えた…

何故、すぐに分かった?

「お?気が付いたか(笑い)」

「どうやら、大事にいたらなかったようでよかったです」

「…」

なぜなら、俺はクルドに引きずられて町を横断していたからだ…

…いや、シードさん助けてよ?

いや、そう言えば

「…この人もそういう人だったんだっけ」

…腹黒だもんな…シードさん

「おい!また、頭おかしくなったみたいに独り言ぼやいてるぞ!」

「やはり、お医者さんに掛かったほうがいいですかねぇ?」

とりあえず、やっぱり泣けてくる

ほら、…何か俺の無残な姿を見て町の人たちが奇異な目でこちらを見ているし

…この町も長いができそうにないな

「ほら、起きたんなら歩け!」

当然のように放り投げられた足は地面につき

俺は町のど真ん中で泣く勇気もそこに居座る度胸もないので立ち上がり二人の後についていくことにした…


  毎度のこと、思うんだが俺って…主役…なんだよな?



皆さんに、また、一つ言っておこう…

町で誰かに似た後ろ姿を見たことがあるそんな経験はないだろうか?

それに対する最善の対処法を教えよう

「見なかったことにしましょう…」

町の中心街で独り言を相変わらず呟く俺…

「ふ…相変わらずみすぼらしい姿だな…えっと…確か、」

「エセ勇者?」

「違う!」

「そう!それだ!」

「あんたは名前じゃなくてそこを思い出したかったのか!?」

「いや~♪第一、お前の名前なんて覚える気ないし☆」

とりあえず、その場に四つん這いなって凹んだ

なんで、俺は町についてそうそう、ばったり会った知り合いにこんなに凹まされなきゃならないんだ?

「えぇ♪その通りですわ♪勇者マコト♪あなたこそ真に相応しい勇者として召喚された勇者の中の勇者ですわ♪」

「…」

そう、目の前に現れた紅き長髪に赤き甲冑を身に纏い王様から王家の剣を腰に携えた人こそ俺より数秒先に現れ伝説の勇者の再来と言われた人間

それが、マコトだ

「…」

「オーホホホホ♪」

ちなみに隣で高笑いしている何故かいつも白のドレス姿の女性はこの世界で一応、一番偉い王家ブルース家のご息女ラナ様だ…ちなみに俺は彼女が苦手なので視線も合わさないようにしてる

「オーホホホホ♪」

「…」

ちなみにこの人は侮ってはならない

一回、うっかり悪口を言って隠し持っている《ドレスのどこに隠す場所があるんだ?》バリスタ級の大槍で刺殺されそうになった…

「…あの時は死ぬかと思った」

「相変わらず、頭悪そうな独り言が多いようだねぇ♪シン♪」

マコトは笑う

「…」

マコトの髪や目《ちなみに目も赤だ》は当然天然のものではない

こちらに巻き込まれたときに王にもらった剣…

確か、《紅の王》とか言ったかな?《どうにも、厨二くさい名前だ》をもらった時の影響でなったものだ

なんでも、伝説の剣は持つものにふさわしい姿を与えるとか…

ちなみに俺は何ももらってないので黒目黒髪短髪のまんまだ

そう…

「ホント…貴様は♪」

ホント俺は…

「みすぼらしい姿だ♪」

何ももらっていないのだ

「…」

俺は近くに悪意のあるように設置された噴水の中の自分を見た


  そこには、皮の鎧と雑魚の盗賊のかぶるようなバンダナをつけた貧相な少年が映っていた


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