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「・・・・・どんだけ洗脳の魔術を過信してるのよ。」

自由に動き回れる現状に驚きと呆れをにじませて声を上げた私は間違ってないと思う。



おやつの時間の襲撃を受けて洗脳の魔術にかかった私はローブの魔術師に担がれて(ここ重要。決して抱き上げてではない。荷物のように肩に担ぎ上げられたのだ。)転移の魔法でこの客間のような部屋に来た。そしてその魔術師は私に一言「動くな。」と命令したら縄で縛ったりすることもなく普通に部屋から出て行ってしまった。外には極秘で進めているためなのか見張りの騎士すらいない。なので私は閉じ込められた客間を探索中って訳だ。

昨日の打ち合わせの時点でどこかに閉じ込められるだろうとは思っていたけどまさか警備がこんなに緩いとは思わなかった。

変に身構えて損した気分だ。



といってもまあ普通の人なら洗脳の魔術かけられたらその魔術をかけた人の命令がない限り動けないからこの対応は問題ないといえば問題ないんだが。



え?ならなんでお前は部屋を探検してんだって?



うふふ、さっき言ったじゃないですかー。普通の人なら動けないって。


昨日の打ち合わせにて、「この国一の魔術師が作った結界を笑顔で壊す人間はおそらく普通とは言わないと思う」とルーカスさん&エドさんに言われた私ですよ?

洗脳の魔術なんて効きませんって!


さっき部屋で魔方陣に驚いてみたのも洗脳の魔術にやられてたのもぜーんぶ演技です!

ぶっちゃけちゃうと部屋に魔方陣あるの気がついてましたし。いやでもまあおやつの時間に来るのは予想外だったけど。


と、いう訳でまったく魔術にかかってない私は昨日打ち合わせしたとおりのことをやりたいと思います。

まずはシェリーさんにお手紙を飛ばして居場所を伝える。

昨日エドさんにこのお城の見取り図をいただいているので一応ここがどこか理解はできた。担がれている道中も意識ありましたし。なのでこの場所を懐に忍ばせておいた紙に魔力で文字を書く。

魔力で文字を書くと自分が指定した相手以外には読まれることがないのでとっても安心なんだよ!そのぶん魔力ハンパなく消費するけどね!!

書き終えたら部屋に張ってある結界をいじって窓を開け手紙をシェリーさんのいる部屋まで飛ばした。


そしたら次は部屋中に罠を仕掛けます。

さっきのローブの人がやってたのよりさらにえげつない魔方陣をばんばん書いていく。今回は内容の濃さより数優先なので大分簡略化したやつなんだけどね。

ただ躓いたりするだけだから可愛いものでしょう?

でもそんな感じの罠を所狭しと仕掛けているんだからかかる相手としては鬱陶しい事この上ないと思うが。


「さてと、あらかた仕掛け終わりましたし洗脳されている風にさっき寝かされたソファに戻るとしますかねー・・・」

独り言を言いつつソファに戻って横になりこれからのことに備え魔力を貯めてみたりした。







バタバタドタドタ




ソファに横になってから30分くらい経ったころ、廊下からバタバタと足音が響いてきた。

とうとうきたかと思い私は一応気を引き締め今回の作戦を思い出す。



エドさんの提案は実にシンプルなものだった。

ただ私が洗脳されたふりをして相手の懐に入り込むだけ。

そして私が王とその他を部屋に閉じ込めておいてそこに手紙により居場所を知ったシェリーさん達がやって来て王達と楽しく楽しく『おはなしあい』をするって訳です!


昨晩結局この作戦も危険は伴うけれど早めに王を退位させた方が良いって結論になったのです。


そして今エドさんが第一王子殿下に事情を説明&王になってもらえるように説得しにいっている。かなり急で第一王子には申し訳ないが王を退位させた後にいきなり共和制にするのはいくらなんでも無理だから第一王子に王座についてもらい少しずつ共和制にできるように体制を整えていこう、という風になったのだ。

何でも第一王子殿下はとても素敵な人格者らしく父である王の暴挙を止めようと彼なりにできる事をしていたそうだ。なのでこの話にはおそらくのってくれるだろうという事だった。

その第一王子殿下とエドさんも話がつき次第この部屋に向かうようになっている。



作戦の概要を思い出したころには遠かった足音がもうドアの寸前まで迫ってきていた。

心臓がドクドクと激しく波打つ。おそらくこの作戦は成功するとは思っているが何分小心者の私はひどく緊張していた。目を閉じながら何度も深呼吸をして心を落ち着かせる。




ガチャガチャ、バタン!!



ドアが乱雑に開かれる音を聞き閉ざしていた目を開く。



・・・・・・さあ、作戦開始だ!




遅い上にあまり進まなくてすみません・・・

そんな駄文小説なのに読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!



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