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隣の隣の部屋の前に着いたのでノックをしようと手をあげたらいきなり目の前の扉が開いて私の額に直撃。ガンといい音がなる。私はあまりの痛さに声も出ず、しゃがみこんで額を両手で押さえた。


いいいいいいい痛いっ!!!!なにこれめっちゃ痛い!!!!!つかなんでこの扉外に開くようになってんのよ!逆に設計してよ!!って痛いーマジ痛い!!!!!

信じられないほどの痛みに耐えつつ涙目でドアを開けた人を見たらその人は驚いて目を見開いたあと肩を震わせて笑い出した。


「・・・ルーカスさん人が痛みに苦しんでいるのに何笑ってるんですか!」


「ご、ごめんごめん。大丈夫立てる?」

そう言いながら手を差し伸べてきたルーカスさん。くっそぉヤツが扉を開けたのか・・・タイミング悪すぎるわアホ!と八つ当たり気味なことを考えながらその手をとって立ち上がる。

まあ手をとったときに爪を立てたのは不可抗力だ。わざとでは決して無い。


「痛っ。・・・・・シーちゃんって結構良い性格してるよね。」

ルーカスさんがなんか言ってるけど聞こえないフリだ。こっちのほうが痛かったもん!


「・・・無視するのもそういうのに入ると思うけどね・・・。ってシーちゃんここにいるって事はこの部屋に何か用が会ってきたの?」

ルーカスさんに言われて思い出す。


「ああ、そうでした。暇過ぎて死にそうだったんで遊びに来たんですけど・・・・・。もしかしてお出かけするところでした?」

だったらシェリーさんのところにでも行こうと思いながら問いかけると


「まあ出かけるところだったけどその必要なくなっちゃった。実はシーちゃんの部屋に行こうとしてたんだよ。」


「私の部屋に?じゃあ待ってればわざわざこっち来なくてもよかったんですねー。」


「そうだったね。でもま、こっちの部屋まで来ちゃったからこの部屋でいいよね?」

了承の意味をこめて頷いた後ルーカスさんの後に続いて部屋に入っていった。


部屋にはレイさんもランスさんもいたしさらにシェリーさんまでいた。彼女は私と目が合い笑顔で手を振ってくれている。手を振り替えしつつシェリーさんの部屋に行ってたらすれ違いだったのねーなどと考える。

レイさんに席を勧められたので座って周りを見渡すと私の予想していたものとはるかに違う重々しい空気が流れていた。


あ、あれ?私遊びに来たのに何この空気。ものすっごく重いんですけど・・・。え、なんかしたっけ私?

時間にしたら30秒くらいで短かったが私は重くて気まずい空気に耐え切れなく言葉を発しようとしたら私より少し先にレイさんが話し始めた。


「シー様、申し訳ないがこの部屋に外に話が漏れないように結界を張ってもらえないだろうか?」


「結界ですか?いいですよ。話が漏れないようにですね。」

心の中でどんだけ重い話をするんだろう怖いわーとか考えつつ結界を張る。条件が少なく範囲も狭かったので10秒くらいで張ることができた。


「よしっ張れました!」


「すまない。助かった。では早速話しに入ってもいいか?」


「はい。いいです。」

本当はあんまりよくないけどね!どんな話が始まるかビクビクしてるからね。久々にチキン発動中だわ。レイさんの言葉をゴクリとのどを鳴らして待つ。



「シー様、・・・・・どうかここからお逃げください。」

レイさんの口から紡ぎ出された言葉は私の予想のはるか上を行った。

アレンさんの前での演技が気持ち悪いなどの苦情だったらどうしようなどと考えていた私は理解できず


「はへ?」

となんとも間抜けな声を出してしまった。






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