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「ふーん中々いい品質だね。こんなのどこで手に入れたのお嬢ちゃん。」

現在、店先に【毛皮、ツノ、魔石その他なんでも買い取ります】って看板がかかっていた出店にて素材売り払っている真っ最中です。

店は適当に選んだのでよく分からない。が、ここからが腕の見せ所だ。アネットさんや旅人&冒険者さんたちから教わった上手な交渉術を試していくぞ!!


①決して相手に弱気な態度を見せるな!


「ふふ、この店はどこで手に入れたか教えないと買い取ってくれないのかしら?なら他に当たらせていただきますけど?」

あ、あれ?強気っていうかなんかキャラが変わった・・・。このままだと女王様コース一直線な気もする。まあ今更やめられないけどね。


「おや、悪かったね聞いちゃいけないことだったかい?そんなこと言わずにもう聞かないからここで売ってってくれよ。」


「そうねぇ、まあ値段にもよるかしら?で、おいくらで買う気なの。」

この店は当たりかなー?だったらいいんだけど


「そうだね、中々上等だが少し傷がついてるからなぁ・・・全部で10000キサでどうだい?」

10000キサねぇ・・・。

ちなみに『キサ』はお金の単位。1キサが1円って感じです。安めの屋台なら300キサ位でご飯食べれちゃう。

なので10000キサは結構贅沢できる。できるんだけど・・・。


とりあえずこんな心境は顔に出さずにリアクションをとってみる。


「まあ!10000キサ!?本当に?」


「ああ、本当だとも。では交渉成立でいいのかな?」


「ええ、もちろん!」

そういって微笑を浮かべる。すると店員も笑顔を浮かべてお金を取りに奥に入ろうとする。

さて、ここで交渉術②どんな条件でもはじめに出されたものには納得するな!


「・・・・・・・・・・・・・・なーんていうとでも?ふざけるのも大概にしてくださらない?」

笑顔を消して店員を見る。すると店員もさっきまで浮かべていた明らかな営業用スマイルを消してこちらを見る。


「ふざけているってどういう意味かなお嬢ちゃん?」


「あら?そのままの意味ですけど。言葉も理解できないんですの?これが10000キサってふざけている以外の何ものでもないでしょう。わたくしがそれで納得するとお思い?」

うっわー完全に女王様だよ・・・。これはアレンさんたちの前でずっと演技してるから変な癖が出てきたんだ、絶対。一回始めたらなりきっちゃうんだよ最近。おかげでルーカスに笑われっぱなしだよ!

でもま、いいさ今は役立ってるからね。明らかに店員さん動揺し始めてるし今畳み込むしかないね!


交渉術③嘘をつくなら突き通せっ!


ということで今から私うそつきます!すみません!!


「お嬢ちゃん、君にとっては10000キサ以上の価値かもだけど世間的にはこんなもんなんだよ。むしろうちでは高めに買い取ってるんだけどねぇ・・・。さ、いまならまだおじさんも許してあげるからね。交渉成立でいいかな?」


「ハァー。だから何度言わせる気です?その値段じゃ私の素材とは釣り合いません。少なくても貴方達の提示した金額の10倍はするんですよ?その位ご存知だと思ってこのお店にしたのに。」

はい嘘でーす。10倍するのかなんて知りませんけど何か?

100000キサっていうのは私の願望です。そん位稼ぎたいからです。すみません店員さん。反省はしてます。でも後悔はしてない!!


「100000キサって・・・。お嬢ちゃんこそふざけてるのか?」

っていう店員さんの顔に怒りと少し焦りが見える気がする・・・・。え?まさか本当にそんなに価値あるの?これって?


「ふふ、私は正気ですよ。貴方こそ嘘をつくならもう少し表情の練習してからのほうがいいですわよ?顔に書いてありますもの。本当は10000キサどころじゃなく100000キサ以上の価値ありますって。」

半笑いで言ってみた。

すると店員が怒りで顔をカァッと染めたと思ったら叫びだした。


「この餓鬼が!下手に出てたら調子乗りやがって。そうだよ、お前が言うようにこの素材たちにはすごい価値があるんだよ!それをみすみす逃してたまるか!!!オイ、お前らこのがきどっかに連れて行け!売り払ってもいいぞ。好きにしろ。」

店員がそんなことを言っているとき私は、すげーこの人。完全に漫画とかに出てくる『町のチンピラA』だよ。すぐにキレる事といい、セリフといい、価値についてペラペラ喋っちゃうところといい完璧だよ・・・・。ある意味尊敬しちゃうよ。とか考えていた。

だって実際、このやられキャラ共にだったら5秒で勝てる自信あります!だってチートですから!


と余計なことを考えていたらチンピラB(シー命名)が私を捕らえようと近づいてきた。しょうがない、魔法使うかー。今日は寒いから水系はやめようと思いかぜの魔法を使おうとしたらチンピラBが沈められてた。

あれ?まだ私何もしてないですよ?なに持病の心臓発作でも起きましたか?

って誰かBさんの側にたたずんでるー。その人明らかにBさんの仲間じゃないオーラが出てるよ。チンピラとは呼べないこう、なんというかスターな感じのオーラが。


「どうしたいきなり?・・・!?お前誰だ!いつからそこにいたっ!!?」

おや、チンピラAさんが疑問を全部口に出してくれました。さすがやられキャラ!


「・・・・・・・・・・・・・・」

スターさん(仮)は黙ったままだ。黙っているのもスターっぽいね。


「っ何とかいいやがれ!!この!!!」

そういいながらAさんが短剣片手にスターさんに襲い掛かる。

するとスターさんはその攻撃を軽々とよけ首に手刀をいれてAさんも沈めてしまった。

そしてものすごい早さでチンピラたちの2/3位を沈めた後、残っている奴らに静かに言った。


「そいつらを連れてこの町から出て行け。次に俺の前に姿を現したらそのときは気絶じゃすまないぞ。」


その言葉にチンピラたちは出店もそのままにいそいで仲間担いで逃げてく。


かっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!何この人COOLだよ!COOL!!かっこいいなぁ・・・。声を荒立ててないのに重みがある辺りとかマジすごいです。



でまあ、今更だけどだれ?この人?




活動報告始めました!良かったら見てください^^


つか普通に風系の魔法も寒いですよね(笑)

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