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更新滞ってすみません・・・色々立て込んでまして;
できるだけ更新できるようにがんばります!!
フェーンを出発して早4日。見える景色もだいぶ変わってきた。
とかなんとか言ってみたいが実際景色は草原のまま全然変わらない。
ずっと草原。どこまでも草原。遠くを見ても草原。エンドレスに草原。草原しか見えない。
いい加減に目が緑を見ることを拒否し始めてるんだが・・・・
4日も経ったのに今だ次の町にも着かない。どんだけ辺鄙な所にあったんだフェーンよ・・・。揺れまくる馬車に慣れ始めちゃったぞ。いったいあと何日でつくんだろう?
疑問に思ったら即質問!今日の馬車担当のルーカスさんに聞いてみる。
「ルーカスさーんあと何日ぐらいで王都着くんですか?」
「おー、確かあと4日もすれば着くはずだ。今日は野宿だが明日からは町の宿に泊まれると思うぞー。」
宿!なんて素敵な響きっ!!!野宿も好きだけどどうせならベッドで寝たい今日この頃です。枕欲しいよ枕。 ところで次の町ってどんな町なんだろう?フェーン以外の町は初めてだな。
「その町ってどんなところなんですか?」
そういうとルーカスさんは苦笑しながら話した。
「あんまり治安がよくないかな。だからシーちゃんは皆から離れんなよ。」
ルーカスさんは2人のところでは名前もちゃん付けで呼んでくれるようになった。嬉しい進歩である。まあ人前ではもう少し固めの敬語&様付けなんだけどね。
「そうなんですかー・・・。まあベッドに寝れればなんでもいいですわ。」
実際1日寝るだけだからねー。別に治安が悪くてもそんなに関係ないはず。
私がそういうとルーカスさんはまたツボにでも入ったのか笑い始めた。
この人は私の行動が基本的にツボらしい。前にかったーいパンが残ってるのに一緒に食べる用のスープを飲み干しちゃった時とかひどかった。「笑うな!馬鹿者!!」とキレるアレンさんの味方をしたくなるほどだった。まあアレンさんのフォローも身に刺さったけどね!
とにかく困った人だが今のところ最も信頼している人でもある。一緒にいて楽だし情報も的確なものをくれる。が、全ては話さないあたりがね・・・。絶対こいつ腹黒いと思う。
「ルーカスさんいい加減笑うのやめてくれません?それで話思いっきり変えますけど今日も国の仕組みについて教えてください。」
「はいはい。まったくシーちゃんは勉強熱心ですねー。 それで前回は国は神殿と王宮の2つに大きな権力があるって所までだっけか?」
「はい。その2つが競い合ってるって聞きました。」
ルーカスさんの話によると王宮と神殿はどちらが上に立つか日夜争っているらしい。今のところ神殿が一歩リードしてるみたいだがなんでリードしてるかはルーカスさんにはぐらかされた。この人引くタイミングがうまいんだよなー。困っちゃうぜ。
「そうそう。争ってるんだよねー。それでねその争いのキーポイントが、まさかのシーちゃんなんだよねー。」
「へーそうなんですか。私なんですねー・・・・・って私!?どういうことですか?」
意味が分からない。いきなりなんで私の名前が出てくるの?キーポイントって何?
「ククッ、ノリツッコミって・・・・。ちょっ睨まないで!ちゃんと話すから。 まあシーちゃんって言うよりは巫女姫ってことかな。巫女姫は他の騎士が話していたようにこの世界で絶対の力なんだ。だから巫女姫を手に入れたほうが上になれると思っているのだろう。今回シーちゃんを半ば無理やり連れてきたのも王様の命令なんだよねー。焦っているんだよまったく・・・・・。」
そういってルーカスは大きく溜息をついた。
ふーんなるほどね。私が王都に行かなきゃいけない原因はこれか・・・・・・・。ふーん。こんな理由で、アネットさん達と引き離されたのかー。
「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
思わず叫びました。
何この理由しょうもないわ!王宮だろうが神殿だろうが知るかよっ!!!つーかこの人たちさ巫女姫の話知らないわけ?こんな権力争い見て巫女姫喜ばねーだろーがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!頭おかしいんじゃねーのかボケェ!
信じらんない!&許せん!!
「・・・決めたわ。ええ、もう決めました。」
私はそう呟く。
そうすると私の叫びにびっくりしていたルーカスが聞いてくる。
「何を?」
「王宮の言いなりにも神殿の思うようにも動かないわ。こんなくだらない理由で私を呼んだ事を後悔させてやるんだから!!!」
そういった時の私の顔は本当に怖かったらしい(ルーカス談)
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毎日とはいきませんができるだけ更新していきたいと思っています