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「王都についてですか?」


「ええ。王都について教えてほしいのだけど駄目かしら?」


清々しい朝日を浴びていいる馬車の中で私は首をかしげて聞く。昨日決意したように早速情報を集めてみようと思います。まあ最初は今から行くところの情報を仕入れることにした。


ちなみに今聞いているのは今日の馬車の担当のニコラスさんです。彼はアレンさん派の人。


昨日寝る前に考えたんだがアレンさん派の人たちは私に夢を抱いているみたいだったので私はいっそ猫をかぶってみることにした。巫女姫信仰派の人の前では素の私は出さずに巫女姫を演じるのだ。実際私は演技とか苦手だからあんまりやりたくないが事を円滑に運ぶため我慢します・・・。ああ・・・ポーカーフェイス難しいよ。

ちなみに演じるのは『ちょっと天然だけど聡明な控えめのかわいらしい女性』の予定だ。口調も変えてみているが難しいわー。



「もちろん大丈夫でございます。わたくしにお教えできることならばなんでもお教えいたします。」

ニコラスさんが爽やかな笑顔で言ってくれる。い、イケメンめ!その笑顔は破壊力が・・・・・・・。本当何故だか知らないがこの国は美形が多い。まったく日本人が生きにくい世界だ。


「ありがとうございます。とても助かりますわ。でも私世間知らずなものでほとんど何も知らないの。いろいろ聞いて困らせてしまうかもだけど・・・・・。」

そういって俯いてみる。するとやっぱりニコラスさんが「心配なさらないで下さい」とか言ってくれてます。

私は俯いたまま

ウッヘッヘ演技完璧だぜ!意外と楽しいかも~♪

なんて考えてほくそ笑む。

ってなんか私悪女っぽい・・・?い、一応罪悪感はあるんだよ?でもやっぱり彼らにはこれが一番だと思うのだ。


なーんて考えていたらニコラスさんのお話が始まった。


「ここ、大陸一の大国フェルバンティエの王都の名はオルインピアダといいます。オルインピアダは王都なだけあって人口も多いですが町の景観もとても美しく別名、精霊の都とも呼ばれています。あ、ちなみに精霊は実際は存在してはいないのですが御伽噺の中に出てきます。その中の精霊は本当に美しく、美しい花々ですら精霊の周りではくすんで見えてしまうとか・・・。そのような美しい精霊が住んでいそうなくらい美しいということでそう名づけられたらしいです。その王都の景観ですが建物は・・・・・・」



な、長ェェェェェェェェェェェェェェ!!!この人もアレンさんタイプだよ!ちょっと種類違うけどさ!うんちく半端ないよこの人!別に精霊の都の名の由来とか知りたくないからね!知りたいのは的確な情報じゃ!まだ王都の名前しか聞けてないよ!! 他の人に聞けばよかったかなー?早速後悔。



その後も続くニコラスさんのなっがーーーーーいお話に適当な相槌を打ちつつ必要なところだけまとめるとこうなった。



王都の名前はオルインピアダといいこの国一番の面積を誇っている。(よって大陸一でかい都市)また建物もフェーンなんかよりは進んでいて魔法で動かすエレベーターとか付いてたりするみたい。魔法もだいぶ馴染んでいて魔法学校とかあるらしい。・・・ひげの長い先生とかまるメガネの額に傷のある少年とかを一瞬想像してもしょうがないよね?

さらに王都の真ん中には大きなお城。そこが私たちの旅の終着点である。ニコラスさんはやたらとこの城のすごさについて語っていた。勢い半端なかったよ。乗り出してきていたよ。(私とニコラスさん向かい合わせで座ってます)なんでも城の周りは結界が張ってあり城内で許可の無いものは簡単には魔法を使えなくなるみたい。

まあ私は結界書き換えられるから問題ないけどねー。チートですけど何か?



こんなもんしか聞き出せなかったがまあとりあえず必要最低限の情報は手に入れた。本当は城の警備状況とかについても聞きたかったけど『ちょっと天然だけど聡明な控えめのかわいらしい女性』がそんなこと聞かなそうだもんね。しかたない、この辺はもうちょっと親しくなってからルーカスに聞こう。


とりあえずほんの少しだけど情報集まったぞ!!



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