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「先ほどはまことに失礼いたしました。つい、巫女姫様を拝見できたことに喜びを感じ冷静さを失ってました…。」


アレン、と名乗った騎士は名乗り終わった直後にそんなことを言った。

まだ引きずるのかソレ。



今は9の刻。私は昼間いきなりやってきた騎士さん達2人と向かい合っている。



この2人が去った後食堂内はすごい騒ぎだった。

大丈夫か?と心配してくれるみんなには「きっと人違いだから大丈夫!心配しないで」と言ったが実際めちゃくちゃ不安です。つか怖い。チキンですから!!

一応騎士であるロウフから聞いた話によるとこの人たちは王城に仕えている騎士で、その中でもトップの1番隊の人たちみたいだ。なぜ1番隊か分かったかというと何番隊かは防具で見分けがつくみたい。

ああ、そんなお偉い方が私に何のようなのよ、マジで…。


内心ビックビクしながらもそんな様子は表には出さない。あんたたちになんかビビッてませんけど?っていう雰囲気をかもし出す。これは食堂で働くことになったときにアネットさんから教わったことだ。どんなに怖い客が来ても決して表には出さないこと。出してしまったらなめられるからだそう。


私はそんなことを思い出してちょっと遠くのほうに座っているアネットさんをチラリと見る。

そうしたらアネットさんは私を安心させるように微笑んでくれた。

隣にいるドミニクさんも頷いてくれる。


そんな2人を見たらだいぶ落ち着くことができた。よし、とりあえず誤解をとこう。


「いえ、先ほども申しましたがお気になさらないで下さい。私もでしたから。それと何度も言うようですが、私はただの町民です。巫女姫様というようなものではございません。」


ちゃんとハッキリ言えたー!これで大丈夫だろう。だいたいさー私はトリップしてきたわけで召喚された訳でもないんだしそんなねぇ…。大層なお役目なんて無いでしょう。小説でも勇者とか姫とかは大体召喚されてたしー。


そう思っていたらさっきレイと名乗った騎士さんが口を開いた。


「いえ、あなたは巫女姫なのです。黒い瞳と髪をお持ちだから。」


またでたよ!黒髪と黒い目。確かに私は目も髪も黒いけどだからなんなわけ?日本には山ほどいるわっ!なのにそれ持ってたら巫女姫って単純すぎないか?とゆーかまず、巫女姫って何?さまざまな疑問が脳内を渦巻く。


「あのさっきから黒髪と黒い目のことを言ってますけど何なんですか?あと、巫女姫様って何なんですか?」


思ったことをそのまま口にしてみる。気になったことがあったらすぐに聞かないとね。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥さ。


すると今度はアレンさんが話し始める。


「そうですね・・・。巫女姫様がどんなお方かを説明することになると少し長くなってしまうんですが大丈夫でしょうか?」


確認を取るほど長い話なのかよ。どんだけ長いんだよ。と再びサイレントツッコミ。でも聞かなきゃ始まらないんで聞くことにする。


「大丈夫です。お願いします。」


私がそういうとアレンさんは頷いて話し始めた。







巫女姫についてを入れようとしたらめちゃめちゃ長くなってしまったんで2個に分けました。次回、巫女姫が何なのか、とか翔子は本当に巫女姫なのか?とかが分かります!  多分←


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