前へ目次 PR 145/145 田植えの季節 道の駅の人たち 京洛醸造の人たち そして 雨実村で暮らす人たち 新田は笑った 「また来ような」 由佳が答える 「うん」 友も愛も声を揃える 「また来る」 菫も笑って手を振った 田圃には 植えられたばかりの苗が風に揺れていた 春の風が 山からゆっくりと吹いてくる 新田一家の笑い声が 田圃の向こうまで響いていく 雨実村の一日は今日も続いている 今年もまた田植えが始まった 誰かが運んできた灯りを 次の誰かが受け取るように 村の暮らしは これからも続いていく