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異世界特攻隊 The Shadows Rippers  作者: 鬼野宮マルキ
絶滅への幕開け

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詐欺師

南極大陸アムテルリカ・永久凍土地帯

アムテリカ帝国、首都アームゼン市

シャリーダン魔道学院

グール侵攻より400年前



ジョイナス・ペリーコンの身分は魔道学院の若い教師。

350歳で人当たりもよく、コミュニケーション能力も高く、

生徒たちの間で大人気だった。


それはあくまでも表の顔。


彼は先代魔王、偉大で勇猛果敢な【戦のカリスマ】レフィネースの意思と魂を引き継ぐものであり、大事な【容器】でもあったが、先代魔王の魂が消滅した。


皇太子だった現魔王、レゼーナスは父親の壮大な計画を邪魔し、魂を消滅させた。


先代魔王は自分の遺伝子情報で作られた複製を使って、あれこれ7500年、王座を独占していた。


レフィネースは戦闘では勇猛果敢の魔族だったが、究極のエゴイストで自己中心的な思想の持主だった。

幾度も子どもをもうけたが、愛情は持っていなかった。そして自分の魂を移す儀式の大事な魔力電池として命をむさぼり食い、からからのミイラに変えていた。


自分の複製が個性を持っていても、魂を移す際に上書きされ、一個人だった複製体の今までの記憶、性格などは永遠に失われる。


先代魔王の魂が消滅し、ここ800年皇太子だったレゼーナスが魔王となった。

公式発表は儀式の失敗による消滅だったが、実際はレゼーナス、ジョイナスと近衛兵の一団が力を併せて、永遠に居座ろうとする独裁者の魂を隔離し、強力な消滅魔法で消し去った。


ジョイナスの学院内の研究室で椅子に座り、二人は紅茶を飲んでいた。


「約束が守ってもらえるかな?・・・皇太子殿下・・おっと失礼、魔王様」


「もちろん、そなたの協力がなくて、あの独裁者を葬ることができなかったからな」


「僕は生きたい・・・例え、先代魔王と同じ遺伝子を持っていても、僕は僕・・・このまま、ずっとジョイナス・ペリーコンとして生きていきたい」


「それはかまわん・・・だが、帝国はそなたの力が必要としている時、助けてほしいのだ」


「喜んで、必要な時、是非・・・」



滅亡した旧バネゾラ王国

モレカイポ湖沿い

世界最大魔石採掘場近辺。

最前線・連合軍モレカイポ基地

鮮血姫の到着直後



あれから400年が経った。

幾度となく帝国のため、死力を尽くしてきた。

英雄としてだけではなく、政治家、教師、研究者、そして暗殺者。


この話が出てきた時、躊躇なく受け入れた。

魔王は自分を葬りたがっているのは分かっていた。


それはそれでいいと思っていた。


元々は先代魔王の劣化版で消される運命にあると薄々感じていた。


「死ぬなら・・・これでいい・・・僕は僕のままで・・・」


宿舎の大きなドアが開き、基地の司令官たちにエスコートされて、レンジャー服を着た美しい赤髪の女性吸血鬼が入ってきた。


「隊長の到着だ!!作戦会議するぞ、集まれ!!」


バステオン大将は大きな声で号令をかけた。


「僕の運命が尽きようとしているな・・・死刑囚が死刑執行のため、暗く、長い通路を歩きだすかのように・・・」


ジョイナスは明るい笑顔を浮かべて、作戦会議に参加するため、座っていた椅子から立ち上がった。

続く・・・

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