表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界特攻隊 The Shadows Rippers  作者: 鬼野宮マルキ
絶滅への幕開け

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/14

治癒師 

【我を亡ぼす者は我なり】

 呂新吾



ヨルペイアン大陸内陸大森林群

精霊人( エルフ)連合王国首都

エレルーフィーナ市・高位精霊人( ハイ・エルフ)王族宮殿

グール大群侵略より533年前



シレイナ王女は宮殿の中で父親である国王シャレオンより待機を命じられ、首都近辺の戦いに参加できなかった。


「シーフェロンよ、戦局はどうなっている?」


「好ましくない状況です・・・王女陛下。」


王女の側近でこの国の副宰相である普通精霊人( コモン・エルフ)のシーフェロン・ガスターニューは返答した。


「謀反人め・・・スレイメール・・・」


彼女は怒りで唇を噛みながら、つぶやいた。


「王女陛下!!」


部屋に突然、魔法通信兵が入ってきた。


「何事だ??!!」


副宰相が怒鳴った。


「国王、シャレオン陛下、皇太子、シェリアン殿下、宰相オレンズ閣下がスレイメール軍に討ち取られたのです・・・国王軍が崩壊し、敗走しているとのこと。」


「そんな!!父上・・・兄上・・・叔父上!!」


「気をしっかり、王女殿下!!」


「あの謀反人に首都を渡さないわ・・・籠城すると通達せよ!!」


シレイナは悲しみに打ちのめされたが、自分の役割をしっかり認識していたので

最後の抵抗策を命令した。


「王女殿下・・・大変申し上げにくいのですが・・・籠城戦はできません・・」


シーフェロンは顔をこわばりながら話した。


「何故だ?!」


「スレイメール陛下がこれ以上、無意味な戦いを終わらせたいのです・・・」


「スレイメール陛下??・・・シーフェロン・・・貴様・・・裏切ったな!!」


「はい・・シャレオン王の多種族との融和政策に反対している国民がほとんどなのです・・・鎖国政策に戻るべき・・・新国王のスレイメール陛下が再び我々の栄光を取り戻すのです・・・」


「貴様・・・」


シレイナはその時気づいた。副宰相、彼女の護衛たち、入ってきた通信兵、全員が謀反人の一派だったこと。


「スレイメール陛下が宮殿へ到着しました。こちらにすぐに参ります。」


通信兵は業務的に報告した。


「わかった・・・ご苦労、下がってよい。」


副宰相は同じく業務的に兵士に命令した。


「貴様ら・・・全員!!!打ち首!!」


彼女が怒鳴った直後、部屋の扉から大柄な精霊人( エルフ)の男性が入ってきた。


「臣下の粛清が禁止です・・・元王女よ・・・お久しぶり我が従妹、シレイナよ。」


「スレイメール!!!!貴様!!!」


「シレイナよ・・・観念せよ・・ハイスー王朝が終わったのだ・・・」


「おのれ・・・裏切者め!!」


「ヘルスー王朝の誕生だ・・・シレイナよ・・・抵抗するな・・・君を殺したくない。」


少し悲しそうな表情をしながらスレイメールが話した。


シレイナは元々この国一番の治癒者( ヒーラー)だったのでその能力を治癒だけではなく、暗殺でも使用可能だった。

彼女の両手が光りだした後、新国王のスレイメールに向けた。

王女の護衛だった精霊人( エルフ)二人の男たちが彼女とスレイメールの間に入った。


「裏切者め!!!死ね!!!」


部屋全体が一瞬明るく光った後、スレイメールを庇った護衛たちの体の細胞増殖が暴走し、一気に体が形を失い、二人は細胞増殖した内臓を吐きながら壮絶な死を迎えた。


「愚かな行為を・・・」


スレイメールは彼女が反応する前に素早くシレイナの背後に立ち、首の後ろを手刀で彼女を気絶させた。新国王となったスレイメールは彼女の首に隷属の首輪をつけた。


「出来れば君を王妃として迎えたかったが・・・無理だろうな・・・それなら新生王国の栄光のため、その身を捧げてくれ・・・愛しいシレイナよ・・・」




滅亡した旧バネゾラ王国

モレカイポ湖沿い

世界最大魔石採掘場近辺。

最前線・連合軍モレカイポ基地

司令塔内

鮮血姫の到着より3日前。



シレイナは堂々とした足どりで宿舎に入った。

彼女と共に基地の司令官たちも入室した。


「サービスがいいな・・早速誰か精霊人( エルフ)娼婦を呼んだな・・ガハハハ!!」


アシュラキア連邦共和国の軍服を着た大柄な黒人男性が大声で言い放った。


彼女の右手が光りだしてすぐに男の顔の細胞が暴走しはじめた。


「あああ・・・やめろ・・・痛ええ・・・・」


大柄な黒人男性は顔を両手で覆い、悲鳴を上げていた。


「やめなさい、治癒師(ドクター)。」


魔族のオーヴイル中将が命令した。


シレイナの右手から光が消えた。アシュラキア連邦共和国の軍人は涙と唾液まみれの顔を拭いた。彼の頬に大きな肉ほくろができていた。


「人間の分際で私にかまうな・・・」


「おのれ・・・精霊人( エルフ)め・・・必ずこの借りを返すぞ!!」


「やめろ・・命令だ!!従わぬなら粛清だ!!」


バステオン大将は怒りの表情で命令した。


「わかりました。」


「ラジャー。」


宿舎に設置されていた大きな水晶作戦画面に軍服を着た小人(ドワーフ)映像が映された。


「司令官、副司令官、只今、魔族領とトロールの連中・・失礼・・アムテリカ帝国と共同体(コレクティブ)から連絡が入りました、選抜された隊員たちが間もなくこちらに着きますとのことです。」


「わかった・・・今から飛行場へ向かいます。以上。」


バステオン大将は返答し、映像が消えた。


「貴様ら全員は問題を起こすな、これが命令だ・・・わかったか?」


オーヴイル中将は無表情ではなく、怒りが溢れる顔で命令した。


「了解です!!」


3人の人間の軍人、猫の獣人女性とシレイナが同時に返答した。


まだまだメンバーの紹介です・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ