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プロローグ
以前発表した2作品を統合して一つに纏めました。
既に読んだことのある方はパスして下さい。m(--)m
孫娘の美瑠玖は父方の祖父が散歩に出て、途中で神隠しに遭ったと聞いて驚いた。美瑠玖が10歳のときのことだった。
祖父の三郎は老妻に先立たれ独り暮らしだが、孫の美瑠玖がよく遊びに行くと何か料理を作って食べさせてくれたり、一緒に畑をやったりして楽しく過ごしたものだ。
そのお祖父ちゃんが、突然いなくなったのは散歩途中で高校生の集団とすれ違ったときのことだと言う。
祖父も高校生も光に包まれたかと思うと、次の瞬間には消えてしまったのだという。
そのことは近所の住人が何人も目撃しており、不思議な出来事として騒がれた。
そして美瑠玖は自分にも似たようなことが起きるまでは、年月が経つにつれてそのことを少しずつ忘れて行くのだが……
読んで頂き、有難うございました。m(--)m