表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ★3巻発売決定!☆GCN文庫
第4章 ヒロインズ・バトル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/132

第103話 魔竜顕現

「そうさ、私は目を覚まさせてやらねばならないのだ! そのためならば! 私はこの身を世界に捧げてみせようじゃないか!」


「今どき、一人で姫騎士至上主義を叫んだところで世界は変わらねぇよ」

「変わるさ。行動を起こせば世界は変わる。私が変える!」


 目を見開いて己の歪んだ理想を高々と宣言した瞬間、ジラントの身体がドクンと波打った。

 いつの間にかその目は、まるで魔獣のように紅に染まっている。


「目が、紅い……?」


「そうさ、私は変える! たとえこの身が滅びようとも! この間違った世界を変えるのだ!」

「おまえ、一体なにを――」


「魔竜顕現」


 その言葉とともにジラントの身体から、膨大な闇の魔力が噴水のように噴き出した。

 勢いよく流れ落ちる滝が天地逆転したかのように、天に向かって吹きあがる闇色の魔力は、空高くまで上ると今度は一転、ドーム状の覆いとなって周囲を覆っていく。


「これは……結界か?」


 姫騎士デュエルで観客席とデュエル・スタジアムの間に展開する防御結界に似たような、中と外を遮断する強い断絶の魔力を、神騎士LV99の俺の感覚が鋭敏に感じ取る。


「わたしは……かえる……せかいを……かえる……いのちにかえても……せかいを……かえ――グルギャァァァァァッッ!」


 そして耳をつんざく咆哮が聞こえた時、天に向かって溢れ出る闇の魔力の根元に、


「な、ドラゴンだと!?」

 一体のドラゴンがいた。


「グルルルルルルルルルル……」


 俺の視線の先。

 地獄の底から這い出てくるような低い唸り声を上げているのは、漆黒の鱗に身を包んだ、2階建ての家くらいもある巨大なドラゴンだ。

 しかしそこにジラントの姿はない。


 あるべきものが存在せず、その代わりにありえない存在がいる。

 その答えは――。


「まさかあいつ、自らを生贄にして魔竜を召喚したってのかよ!?」


 召喚魔法は通常、自らの魔力を消費して疑似的な魔獣を作り出す。

 そしてその魔力量が大きければ大きいほど、魔獣の強さも上がる。


 しかし5体の大型魔獣を召喚したジラントには、魔力はそう多く残っていなかった。

 だから俺は既にたいした魔獣召喚は行えないと踏んでいた。


 しかしジラントは自らを生贄に――つまり姫騎士という魔力の塊を代償にして、最強の魔獣と称されるドラゴンを召喚したのだ!


「そこまで、するのかよ……そこまでして、お前は世界を変えたかったのかよ……そんなにこの世界が憎かったのかよ……」


 わずかに同情はするものの。


「だけどやっぱり俺は、ジラントの言い分を聞き入れることはできそうにないよ。前の世界と違って、この世界は俺に優しいんだ。何よりこの世界には、推しの子のアリエッタがいるからさ」


 俺の言葉が聞こえたからかどうかは知らないが、漆黒の竜が真紅の瞳を見開く。

 闇の魔力がどんどんと高まっていく。


 結界で閉じ込められているため、逃げることはできない。

 何の準備もせずにいきなりのドラゴン戦だが、やるしかない。


 と、そこへ俺の頼れる仲間たちが、魔獣を全て撃破し終えて集まってきた。

カクヨムコン9用の新作がスタートしました~!


強豪チームをクビにされた主人公が『最下位確定チーム』を立て直す奮闘裏方ものです。

応援のほど、よろしくお願い致します~!(>_<)



姫騎士デュエル・アナリストの俺、男だからとランク2位のチームを追放され、訳あり美少女ばかりの新チームに拾われる。「開幕戦は3日後だ。よろしく頼むよ」「……OK」

https://kakuyomu.jp/works/16817330658575957360


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ドラゴンを召喚する際や攻撃する時に 消費する大量の魔力を調達する為、 ユウタさんや姫騎士達が闇の結界や ドラゴンに口から魔力を吸収されたり ドラゴンの体内へと取り込まれてしまい 戦闘不能に…
[良い点] 毎年、この時期になるとカクヨムコンの争いが熾烈化してきますよね(^-^; あちらでもフルポイント入れときますので、これからも頑張ってくださいね(o´・∀・)o
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ