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Hands Of Gravity

●4作のアルバムを経て獲得してきた様々な音楽性を注ぎ込んだ、「ベスト」的な作品。


【収録曲】


1.Geranium

2.Clone

3.Drifting Story

4.Bonfire

5.Let Me Fall

6.Radio

7.Catch You Later

8.Secret

9.Tree Rings

10.Sunburn


 2016年にリリースされたthe HIATUSの5thアルバム。前2作においては神秘性を帯びた楽曲を軸にある種の「コンセプト」を見せていた印象のある彼らですが、今作はそういう面をさほど強調させずに、様々なスタイルの楽曲を一まとめにしたように感じられました。そういう意味では2ndアルバムの『ANOMALY』に近いところがありますが、『ANOMALY』ほどギターロック色が強いわけではなく、その点からは前2作からの影響もうかがえます。


 また、ただバリエーションが広いだけではなくそのインパクトも抜群。『Drifting Story』は柔らかいシンセサウンドで始まったかと思いきや途中で激しいギターサウンドに切り替わるのが面白いですし、『Bonfire』はピアノとドラムがせめぎ合うような緊張感のあるサウンドが印象的。『Catch You Later』は包み込むようなメロディが心地良いですし、『Tree Rings』は終盤でストリングスを取り入れて壮大な雰囲気に突入していく展開が見事でした。全体的に見ると「地味」な曲は皆無で、初期の彼らの作品から感じられた「勢い」が戻ってきたように思えます。


 さしずめ、「4作のアルバムを経て獲得してきた様々な音楽性を、惜しげも無く注ぎ込んだ作品」といったところでしょうか。シングル曲が収録されていない全編新曲のオリジナルアルバムでありながら、不思議と「ベストアルバム」的な楽しみ方もできた一作でした。


評価:★★★★★

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