Keeper Of The Flame
●前半は分かりやすい楽曲が並ぶが、後半は少々失速した印象が。
【収録曲】
1.Thirst
2.Something Ever After
3.Unhurt
4.Horse Riding
5.Sunset Off The Coastline
6.Interlude
7.Roller Coaster Ride Memories
8.Tales Of Sorrow Street
9.Waiting For The Sun
10.Don't Follow The Crowd
11.Burn To Shine
2014年にリリースされたthe HIATUSの4thアルバム。いわゆる「ギターロック」的な要素を抑えて、どことなく神秘的な雰囲気の楽曲をメインにした構成は前作同様といった感じでしょうか。ただ、今作は全体的にキーボード・打ち込みの音が目立っており、前作が「土着信仰が根強く残る異国の地を旅している」ならば、今作はより近代的な地を舞台にしているような印象を受けます。
前半においては、良い意味で「分かりやすい」楽曲が取り揃えられているように思えます。『Something Ever After』『Horse Riding』に関してはメロディの美しさに磨きがかかっているようですし、『Unhurt』に関しては、先程挙げた「神秘性」を保持しながらも途中でダンサブルなサウンドに突入していくのが耳に残りました。
後半の曲においても、単独では悪くはないのですが、メロディがあまり際立っていないように感じられ、そういう曲が続くと少々ダレてしまったところも。エモーショナルに聴かせる最後の『Burn To Shine』で上手く締まっているとはいえ、全体的に見るとやや物足りなさが残るアルバムでした。
評価:★★★★