兄と妹
昼間でも日の当たらせない深い深い森………元々は大きな街がありとても栄えていた。一人の女の子を全員で笑いながら………なぶり続けるくらい………「なんだ、小娘……何故泣いている」人の姿こそしていたがそれが自分なんかと比べものにならない深くおぞましい者だということに気づく………「疲れたから………とても疲れたからもういいから」首を差し出すように男の前へ……………「兄上、これで終わりです……『終わり!?………なぁ″タタ″終わりはしないさ″人が生き続ける限り″いつまでもいつまでも………湧き続けるのだから』いつかまたね、兄上」兄上の体はバラバラに封印………祀られた。その後の展開は想像がついた「体は焼き払え………目玉はくりぬき呪い封じにでもしておけ」私は目玉だけが残った…………「やめようよ眼差ちゃんここの廃墟元々は神社でその上に病院が立ったけどすぐに不幸が続いて病院が潰れた後も自殺者が後を絶たないって中に入った人もおかしくなってるって」服を引く小柄な女の子とは対象的に掴む腕をはらいながら「そんなの迷信よあたし達が行くんだからパシリの孔良は黙ってついてくればいいの。じゃなきゃお仕置きしちゃうわよ」数人の女の子達と高笑いしながら廃墟の奥へ進んでいく。とぼとぼと歩く女の子は″百目鬼 孔良″右目を幼い時に病気で摘出したそれが元でいじめられている。イジメっ子のリーダー格は″花見月 眼差″孔良とは幼なじみだが大きくなるにつれ距離は遠ざかった。「返してよ。お願いだから」義眼キャッチボールを楽しむイジメっ子「どうせ偽物ナンだろう?飾り飾りあたし達が有効利用」「これって?!」イジメっ子の一人が脆くなった壁をたたくと中には空洞が広がる「かび臭!何あれ?鳥居ちっちゃ!?なんだこれめんたまかな?!」「やめてよ」「ちゃんと口開けさせろよ。お目目ないからめんたまたべまちょうね」無理矢理口の中へそのあと口と鼻を押さえ呑み込ませる「おいしかった?お目目みえるといいでちゅね」笑い声が廃墟に響くすると廃墟の奥から『キタキタ マタキタ ヒヒヒ ヒヒヒ オイデオイデ テノナルホウヘ』イジメっ子は四人それにパシリの孔良「これ、やばくないだっ」イジメっ子Aの頭が大きな影の腕に掴まれる勢いよく奥へ引きずり込まれる「あたし帰る帰る。ホントはきたくなかっ『アソぼ あそボ ウデが一本』イジメっ子Bの左腕がちぎれている「アッァツ違う、血が出てるイタっ!」地獄絵図とかす………ここは?真っ白な空間?目の前に大きな目玉が現れる腰を抜かす孔良『お前、私の目玉を食べたのね』「ごめんなさい食べたというか食べさせられて、、、はい食べました」あきらめ下を向きながら話す『吐き出せは無理か私の細胞がキミの中まで浸食している…………器化してしまったみたいだな、キミの名前は?』いきなり名前を聞かれ「百目鬼 孔良です」なるほどと納得して『百目鬼か嫌な名字だ………下の名で呼ぶぞ』首を縦に振る孔良に『よしでは孔良、どうしてここへ、ここのヤバさはこの土地に入る前から感じられなかったのか?』「断れなくて!みんなは?みんなは?大丈夫何ですか?」『………一体化しているから分かるけど私の目玉を無理矢理食べさせる………表立ったものから陰湿なものまで………どうして心配するのあの花見月っていう……すまない深入りしすぎね目玉ってのもはなしずらいから』大きな目玉はなくなりそこには孔良と瓜二つの女の子がいた『記憶から作り出したものよ』瓜二つと思ったが孔良とは逆に右目が出ている左目は前髪で覆われている『話しの続き孔良は助けたいのホントに?』「助けたい!」即答するもんだから『ごめん、ちょっとおかしい、馬鹿正直ね、あーあ何百年ぶりかな笑ったの………そうか分かったならキミの友達助けてあげる。そのかわり一日5分間だけ私に体を貸しているかどうか分かんないけど探したい奴がいるの。体を借りている間はキミの体には傷一つおわせないからそうそう名前は“多々“っていうのよろしく』………廃墟の中倒れていた孔良が立ち上がる『さてさて、お友達はどこかな?』孔良の後ろから先ほどの黒い影の手がすり寄る『ウシロノショメんんん『さぁ~しーらない』アァァアガァーー』黒い影の手を握りつぶす孔良いやその顔は義眼の右目が動いている『死んでる間にずいぶんと景色が変わったわね(コンコンとコンクリートの壁を叩く)ヘェーこうなってるんだでも』握りつぶされた黒い影は基に戻っている『こういう輩は変わんないわね』「ヤバいヤバいどうしよう眼差あたし『オトモダチオトモダチ』イジメっ子Cの顔半分が引きつり勝手にしゃべりだす半分の顔は白目を向いて失神している『オニゴッコスルモノコノユビトーマ』顔面に蹴りが炸裂数メートル吹き飛ぶ『ダッダレダレ?!』『乗っ取ってはいるが他の二人と違い助かるか、追っ手はみたが一人は四肢がちぎれ魂も食い荒らされていた。、もう一人は魂が食われ廃人だな連れ帰っても寝たままだろう』目の前にいるのは孔良のはずけど!孔良じゃない「あんた誰?!孔良はどうしたのよ!」『散々いじめてそれかよまぁいいやほらここからでるぞ眼差ちゃんおっと』眼差を突き飛ばす『かなり吸ってるわね祓うのは専門外なんだけどな』黒い影はものすごいスピードで孔良を捉えようとするが躱されていく『オニサンハココダテノナルナンダッケ?』黒い影は集まり黒い鬼とかす其れを見て『結構この廃墟の気配が一カ所に集まったな』片指で印を刻むすると一瞬だけ辺りが白い空間に包まれるがすぐに基の廃墟に戻る。孔良の左手には真っ白な短剣が握られている『色々飛ばしたけどはいおしまい』短剣を黒い影に差し込む刺された周りから消滅していく。足を怪我した眼差を担ぐ孔良(多々)『担がれるのは不満なの眼差ちゃん』「他の子は?」『体乗っ取られた子は大丈夫多分だけど後遺症もない前者の二人は悪いけど無理ねあなたも大丈夫でしょう。そろそろ時間か、ん?」廃墟の出口には学ランを着た男女と引率者風の男が立っていた。