第66話 エルフの新スキル - 愛のホーリーグレイル -
なぜか導かれるままに【聖地・ガウェイン】へ行くことになった俺たち。本音を言えば、ちょっぴり面倒だが、獣耳ビキニアーマーのベルの頼みとあれば不思議と快諾してしまえた。
「で、どうやって行くんだ? ベル」
「ライズ、頼むよ」
「了解しました、ベル様。それでは『扉』を解放しますので、少し下がってくださいね」
ライズとかいう、どうやら死神らしい部類の少女に促され、俺たちは少し下がった。すると、少女は手を翳し、遺跡の奥に『扉』を開いた。
「黒い扉……か」
「そうです。あれに飛び込めば、その先は【聖地・ガウェイン】です。さあ、みなさん、いってらっしゃいませ」
「分かった。行こう」
行こうとした――その時だった。
「ちょっと待ったーーーーーー!!」
背後から誰かに呼び止められた。
「誰だ!?」
「オレだよ、オレ、オレですよ、兄貴!」
「なんだオレオレ詐欺か。そーゆーのは他所でやってくれ」
「いや、だからオレですって、兄貴! チョースケですよ!」
「あー、モヒカン世紀末のチョースケか…………って、なんでチョースケがこんなところにいるんだよ!?」
「オレも連れていってくださいよ、兄貴! オレはあんたの強さに惚れたんだ! この前は復讐とはいえ、助けてもらった恩があるんだ、ぜひ弟子入りしたい。この通りだ」
「断る」
「そ、即答ですかい。いやだが、オレは諦めないですぜ!」
「諦めろ、このアホがあああああああ!!」
俺はグーで、チョースケをぶん殴ってぶっ飛ばした。
「んぎょぇえええええええええええええええええッ!!!!!!」
「ふぅ~…邪魔が入ったな。よし、みんな行くぞ」
「あの変な人、サトルの知り合い?」
「知合いなわけあるか。てか、覚えてねーのかよ、メサイア」
「うん??」
「……いや、いい」
気を取り直して、レッツゴー!
◆
【 聖地・ガウェイン 】
黒い扉に飛び込むと、荒野フィールドだった。
その目の前には――
『スーサイドゴーレム Lv.7700』、『シャドーピープル Lv.6900』、『首無し騎士 Lv.8170』、『グレイヴオーク Lv.7930』、『タイムギア Lv.8480』、『プラズマスライム Lv.5800』、『亡国の闇忍者 Lv.6442』、『ジェネラルドラゴン Lv.8950』などなど……
なにかウジャウジャと。
ヤベ~モンスターに囲まれていた……のである(絶望)
「……へ?」
「サ、サトル……」「サトルさん……」「兄様……ピンチです」「理くん、これは参ったねぇ~…あはは……」
おい、そこのヘンタイビキニアーマー!
笑って誤魔化すんじゃありません!!
「なんだこりゃあ……。まるで、モンスターハウスじゃないか」
「まるで、じゃないわよ。モンスターハウスよ、サトル!!」
ひ~ふ~みぃ~…
ざっと、1000体ってところかね。
「【トランセンデンス】発動! アンティオキアぁぁぁぁあああああッ!!」
俺は速攻で【ペトルス】を任意発動させ、【聖槍・アンティオキア】を撃ちまくった! あれから槍のスキルレベルが上がり、自動で敵を追尾しては倒すような形となった。超絶面倒臭がりの俺にとっては、非常にありがたい神能力である!!
よって、モンスターが槍によって、バンバン倒されていく。
「お~、爽快爽快」
「サトル、サトル~!」
メサイアが騒がしい。
「なんだこのクソ忙しい時に」
「あっち、あっちに!」
「あっちだって?」
クルっと後ろを見ると、そこには――
『ハルキゲニア』なる巨大な古代モンスターが!
「なんじゃあ、あのトゲトゲモンスター…デカいし、怖すぎるだろ!」
「あのモンスターは、わたくしにお任せを!」
「こっちの守備は、わたしとフォルちゃんに任せればいいよ~、サトルくん」
よし、そっちはフォルとベルに任せた!
『覇王天翔拳!!』
『ルーンシールド!!』
フォルの奥義コンボが『ハルキゲニア』目掛けて炸裂している。たまに飛んでくる足のトゲ攻撃をベルの盾が守っている。てか、あの『ルーンシールド』――敵の攻撃を半分以上は反射している。
なるほど、あの盾は物理・魔法攻撃を反射するのか。
便利な!
「よし、メサイア。【オルクス】をリースにふり掛けてやってくれ」
「了解よー! はい、リース」
「ありがとうなのですよ、メサイアさん。それでは――恋しさのプロミネンス!! 切なさのエターナルフロスト! 心強さのダークサイクロン! 怒りのダイアストロフィズム!」
『月』と『太陽』の魔法陣が瞬く間に展開されると、そこから大魔法が乱発された。なんて火力だ……【オルクス】付与ありとはいえ、以前より格段にパワーアップしているじゃないか!!
「トドメです! 愛のホーリーグレイル!!」
リースが両手を広げると、空から雷霆が降り注ぎ、全てのモンスターに神罰を与えた。
「なんちゅー大魔法だ!!」
俺の『アンティオキア』も合わさり、モンスターは蒸発した。
全滅した。
【Congratulations!!】
「終わったか!」
◆
サトル:【Lv.7997】
ステータス①:HP321,200 SP71,500 FLEE3000 HIT3600
ステータス②:ATK222000+A DEF28000 AGI2333 INT2000 LUK&Cri180+B
主スキル:血の煉獄、ホーリーブレード、ダークニトロ、ヒドゥンクレバス、パニッシャートライデント、アブソリュートサイレンス、リミットブレイクα、β、γ、聖槍・アンティオキア、ライトオブジャッジメント、オーディール
メサイア:【Lv.399】
ステータス①:HP3,250 SP510 FLEE139 HIT47
ステータス②:ATK1 DEF1 AGI1 INT181 LUK&Cri1
主スキル:建築、オルクス、プルート、モルス
リース:【Lv.4920】
ステータス①:HP10,910 SP6,911 FLEE631 HIT99
ステータス②:ATK1 DEF105 AGI1 INT3910 LUK&Cri22
主スキル:掃除、プロミネンス、エターナルフロスト、ダークサイクロン、ダイアストロフィズム、ダークコメット、ヘルサモン、ホーリーグレイル
フォルトゥナ:【Lv.6210】
ステータス①:HP51,377 SP19,456 FLEE1000 HIT644
ステータス②:ATK41000+B DEF710 AGI722 INT700 LUK&Cri255+S
主スキル:料理、覇王天翔拳、覇王爆砕拳、冥王風神拳、冥王雷神拳、覇王龍星拳、グロリアスヒール、グロリアスブレッシング、グロリアスサンクチュアリ
ベル:【Lv.9770】
ステータス①:HP352,000 SP3,680 FLEE300 HIT100
ステータス②:ATK1 DEF77000+S AGI1 INT3600 LUK&Cri100
主スキル:ホーリーシールド、グレイスシールド、ホーリークロス、ロイヤルシールド、エレメントシールド、ヴィーナスシールド、ルーンシールド、エグゼキューションシールド、オーディンシールド、アポカリプスシールド、グロムシールド、グノーシスシールド
◆
「モンスターの討伐も終わったし、聖地・ガウェインの街へ行こうか」
「もう街か。そこにエルフの長がいるのか、ベル」
「うん。いるよ。とりあえず、会いに行こっか」
先行してしまうベル。
ついて来いということだろう。
「兄様、兄様~!」
「ん、どうしたフォル」
「こんなの拾いましたー!」
拾ったっていうか、それヒト!!
ヒトじゃないかー!?
「丸焦げだが、よ~~~~~~~~く見ると、チョースケだったものじゃないか。死んでるのか?」
「いえ、わたくしのグロリアスヒールで治癒しておきました」
「そうか、微妙にナイスだ」
チョースケのヤツ、こっそり後をつけていたのか。……が、俺たちの攻撃の巻き添えを食って、丸焦げの煙プスプス状態だ。
「ミンチよりひでぇよ」
「あ…………あに……き…、オ、オレ、をながばに……」
……なんだって?
「ヴォレを、ながばに、じでぐれ~~!」
「するかっ!!! そのまま寝てろドアホ!!」
どこからその執念が沸いてくるのやら。
「フォル、そいつを安全なところに寝かせておいてやってくれ。で、置いていく。いいな」
「分かりました! どこかに捨てておきますね!」
いや、捨てるのではなく……まあいいか。
『ヴぉれをおおおおながばあにいいいいい!!!』
「うるせえええええええ!! 重症だろうが!! 黙って寝てろ!!」
俺は、チョースケを見捨てて、この場を後にした。
「なに、遊んでいるのよサトル」
「だから、遊んでないっちゅーの! メサイアよ!」
やっとこさ、街へ。
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