表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第一章 救世主

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/555

第57話 必殺スキル - 愛と悲しみの聖なる炎 -

 まさかこんな海底に『キングデビルオクトパス』なんてレイドボスがいるとはな……。『超猛毒』を食らい、絶体絶命のピンチ。



 こんな時の『3分』は長すぎる!



 ――ていうか、まてよ。

 『超猛毒』を食らっている割には、俺はなんともなかった。体に変化もなければ、ピンピンしている。


「ん……? 普通、泡吹いて倒れるよな? リースですら卒倒したんだが」

「そうよ! あんた『聖者』でしょ! そんなのヘッチャラでしょ!」

「あ、そうだ、すっかり忘れていた」


 つい、そんな単純な事を忘れていた。

 よし、そうなると――



「まずは、リース助けますか」



 高速で駆け、ウネウネの触手を『ホーリーブレード』で切り裂きまくり、一気にリースのところまで辿(たど)り着く。触手で服をビリビリに破られ、すっかり裸のリースを助けた。


「大丈夫か、リース」

「サ、サトルさん……怖かったです~!」


 とりあえず、お姫様抱っこして救出。

 裸のまま抱きつかれる。俺は、心の中でガッツポーズした。


 さて、リースを安全なところまで運んで、さっさとタコを倒そうと思ったのだが……



「あとは、この女神様に任せなさい!!」



 と、メサイアが珍しく攻撃態勢に入っていた。

 あんな威風堂々と仁王(におう)立ちして、どこからそんな自信が沸いてくるんだ。


「おい、やめとけ。お前じゃあ、あのレイドボスは……」

「ちっちち~。サトル、ついに私の真の力(・・・)を見せる時がきたようね」

「あん? なに寝惚けた事いってやがる。この場は俺に任せて――」


 止めに入ろうとしたのだが、時既に遅し。

 メサイアは全速力で突っ走り、タコに接近。目の前でハイジャンプした。たかっ! なんちゅー跳躍力だ!



「んなっ!?」



 驚いた。

 アイツ、体操選手のようにあんな機敏に動けたのかよ!


 それだけじゃない。


 メサイアは、急速に(てのひら)に力を()め――



 ま……まさか!!




「愛と悲しみの、ひっさぁぁぁあぁあぁさつ!! 『モルス:アタック』改め――――シャイン・ブレイズ・フィンガァァァァァァァァアアアアアアッ!!!!!!」


「!?」



 (てのひら)から(あふ)れんばかりの莫大ばくだいな熱量が――!!


 その超エネルギーをヤツの頭上に落とし、聖なる炎が一瞬でタコを包み始めるや否や――――爆発四散させた。



 全て吹っ飛んだのだ。



「――――――!!!!!」



 目に優しくない、まぶすぎる七色閃光が最下層を照らす。まさに、爆熱か!!


 うおっ、まぶしっ。



 【Amazing(アメイジング)!!】

 【Congratu(コングラチュ)lations(レーションズ)!!】



「えー…倒したのかよ……。俺の出番が……。ま、まあいい、メサイアお前凄いな。例のスキルがそんな熱血系の必殺技だったとはな。意外すぎたわ。とにかく、レベルアップおめでとう」


「ふぅ~~~…。ありがと、サトル。リースは?」

「大丈夫だ。この通り、裸だけどな」


「うぅ……恥ずかしいです…………」


「俺の服を貸すよ。――さて、宝箱の中身を回収すっか」

「もうしたわ! はい、エクサニウム」

「いつの間に! へえ、この黒くゴツゴツした物体が『エクサニウム』か。これで『ファントム』完成だな。あとは鍛冶屋に行って合成をっと……花の都でいっか」

「そうね。とりあえず、いったん戻りましょう」



 ◆



 久しぶりに、花の都の『フリージア』へ入った。

 以前は『聖者祭』(アルビオン)が開催されていたが、あの時と変わらない活気であった。都というだけあり、毎日がお祭り状態ってワケか。


 そんな都で人気の名物があるらしい。

 ちょっと寄っていくか。


「ほう、ここが噂の『クレープ屋』か。すごい並んでるな」

「みたいね。サクラクレープが有名なんですって、じゃあ、お願いね」

「メサイア、その手はなんだ……」

「買ってきて」

「この長蛇の列に並べと? 何時間掛かるんだ……」


 その要求には応えられんと拒否権を行使しようとしたところ――


「――ん。あの先頭から出て来た二人組……どこかで」


 今丁度、クレープを購入した二人組。


 ひとりはヴェールを被った銀髪シスター。

 もうひとりは、獣耳に尻尾を生やした巨乳ビキニアーマー。



「えーっと……」



 どう見ても、フォルとベルである。

 あの二人、山籠もりで修行していたんじゃ!?



「ちょっと行ってくる」



 ダッシュで先頭へ向かう。


「おい……ヘンタイ聖女と盾女」


「「え……」」


 二人が振り向く。

 口をポッカ~~ンとさせ、


「あ、兄様!?」

「さ、理くん!?」



「お前等、修行はどうした!? な~~に、悠悠(ゆうゆう)とクレープ屋に並んでんだ!?」


「あの…………これは! は、はい! わたくしの食べかけですけれど、あ~ん!」

「んなもん……あ~ん」


 ぱくっ。

 うっまああああああ!!


「許した」

「許されました♡」


「理くん。わたしのも、あ~ん♡」


 ぱくっ。

 うめぇ~~~~~!! 犯罪的だッ……うますぎる!!


「ベル、お前も許す」

「ありがと!」



 ――ということで、いつの間にか全員集合。

 鍛冶屋へ向かった。

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ