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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十四章 魔人降臨

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第513話 無人島開拓プラン

 光の柱から出てくる複数の影。

 コ、コイツ等はまさか――!


 この青髪で青い水着のダイナマイトボディは――チャルチか。

 その隣はアロンダイトじゃないか。筋肉モリモリで鍛え上げられた肉体だ。無駄にマッチョでびっくりだぜ。



「チャルチ……いつの間に」

「王様の計らいで」


「それにしても、凄い水着だな」



 女神のように美しすぎて正直、目のやり場に困るほどだ。



「似合っていますかね……?」

「あ、ああ……とても」


「……嬉しいです。さすが未来の旦那様っ」


「え」



 その瞬間、メサイアたちが咆哮(ほうこう)を上げた。



「どういうことよ、サトル!」

「メサイアさんと同じく! サトルさん、浮気ですか!?」

「兄様! わたくしは信じておりますので!」

「理くん、もしかしてチャルチと愛人関係かい?」



 唯一、フォルだけはラブラブモード全開だが――ヘンタイなので除外しておく!


 チャルチのヤツ、余計なことを。

 俺は断じて浮気などしていない。

 彼女の妄言である!



「なわけない。それより、アロンダイト……お前まで海パンかよ」

「どうだ、似合っているだろう」


「ま、まあ……筋肉は凄いな。筋肉は」


「サトル、お前もなかなか鍛えているようだな。腹筋が見事に割れているではないか」



 勝手に鍛えられたんだけどな。おかげでフォルが舐めようとしてくるけど。



「で、お前たちもバカンスか? グレンやマナスはどうした?」

「あの二人は別の任務で来ない。だから、私とチャルチが来たのだ。ミクトラン王の護衛という名目でな」



 護衛ねえ……。

 それにしてはタイミングが遅すぎるというか、もっと早く来いよな。聖騎士である二人がいれば、リュウオウノツカイをもっと楽に倒せただろうに。



「ちょっと、サトル!」



 メサイアが俺の背後から抗議してくる。

 腕も引っ張られて俺はもう身動きできん!

 どうしろってんだ!



「みなさん落ちついて。サトル殿、その……いったん、彼女たちから離れられませんか」


 と、ミクトランは簡単に言うが――不可能だ。



「見て分かるだろう。無理」

「……ですよね」



 諦めるの早ぇなオイ。

 心の中でツッコんでいると、チャルチが顔色を変えて“氷の剣”を構えていた。



「……死神!」


「…………え」



 剣を向けられてビビるメサイア。ああ、そうか。今は死神だっけ。二人に説明しておかないとな。



「まて、チャルチ。メサイアは仲間だ」

「し、しかし……! 死神は滅せねば!」


「まてまて。以前も共存していた死神はいたろ。全員が悪いわけではない。今の敵は『魔人』だ」


「……むぅ、そうですね」



 氷の剣を解除するチャルチ。誤解はとけたようだな。氷だけに。



「悪いんだが、メサイアと二人きりにさせてくれ」



 肝心(かんじん)な話も出来ていないからな。


 俺がそう頼むと、みんな素直に離れて海水浴をはじめていた。話せば分かるな。



 ◆



 メサイアは妙に落ち込んでいた。

 さっき死神認定されて、剣を向けられてしまったせいか。久しぶりに怖い思いをしたのだろうな。させてしまった俺にも落ち度が――



「そうだ!! 私って天才じゃなーい!」



 いきなり立ち上がり、そんな風に叫ぶメサイア。ぜんぜん落ち込んでなどいなかった。

 俺の気のせいかよ!


 って、なんだ突然。



「なにが天才なんだ?」


「この無人島を開拓するのよ!」


「…………へ?」

「私の建築スキルなら建物も建てられるし、ダンジョンも作れるわ! お金を稼ぎまくるのよ!」



 まさかの提案に俺は、頭が追い付かなかった。

 金儲けを考えていたとはな……いや、だが、生活費は必要だ。俺たちはあまりにも金がなさすぎる。スーパー貧乏人だ。


 まあ、この無人島は誰も使っていないようだし……アリだな。



「それはいいが――先に、俺の蘇生回数を増やして欲しいんだが」

「あ……そうね。サトルに死なれては困るわ」


「だろ。確か、ミクトランはメサイアが死神になると“特殊なスキル”が使えるようになると言っていた。それで蘇生回数を増やせるはずだ」


「わかったわ。確認してみる」



 メサイアは、死神専用スキルツリーに目を通していく。

 習得していないスキルが多数あるようだな。

 そりゃそうか、死神のスキルなんて使おうとは思わないよな。

 標準で備わっている『オーバードライブ』だけは便利で使っていたが。



「どうだ?」

「ん~、うん。習得できるわ。ほら、さっきリュウオウノツカイを倒したじゃない。あれで経験値が膨大に入ったから、取り放題よ」


「おぉ、ナイス! 丁度よかったな」


「じゃ、さっそくスキルを取るわ」

「頼む。お前に俺の運命が掛かっている」



 正直、この異世界で生き残るには命がいくつあっても足りないからなぁ……。

 特に俺が体を張ってみんなを守る必要があるから余計にだ。

 これから魔人と戦うなら尚更に。


 そして、ついにメサイアはそのスキルを習得した。これで俺の蘇生回数が増える……!

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