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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第497話 血斧使いダークミノタウロス

 慌ただしくやってくる女騎士。見覚えのある美人顔だった。


 ――って、あの美しい青い髪……!


 氷の騎士チャルチ・ウィト・リクエだ。



「おや、チャルチ。血相を変えてどうかしたのですか」


 ミクトラン王は、冷静な声で状況を聞いていた。顔面蒼白のチャルチは、こちらに一瞥(いちべつ)しならがも報告をしていた。



「申し上げます。先ほど、この花の都ネオフリージアの周辺にレイドボス級のモンスターが多数出現。恐らく、ミレニアムの破壊目的でしょう」


「……ほう。魔人サリエリのモンスターでしょうね」


「はい。只今、闇の騎士アロンダイトが対応中でございます」

「彼なら上手くやってくれるでしょう。しかし――」


「お察しの通りです。彼一人では厳しいかと」



 と、チャルチは声のトーンを下げていた。マジか。というか、闇の騎士アロンダイトがいるのか……!


 アロンダイトといえば、かつては“敵”だった。出会った時から洗脳され、何度か戦った。最終的には洗脳も解けて味方になってくれた。が、それ以来は会っていなかった。


 そして、最近ではエルフの郷カムランでもその名を耳にした。ポウラと縁があったようだが……。



「それでは聖者であるサトル殿を派遣しましょう」

「俺かよ!?」


「当然でしょう。聖者といえばレイドボスを打ち倒す者ですから」

「そうだけどさ。いいのか、俺が戦っても」


「もちろん、手を貸していただけるのなら歓迎します。報酬も弾みますよ」

「マジか。最近、金に困っていたんだよ」

「では、金貨で支払います」


「乗った!」



 メサイアたちも報酬が貰えると聞いてテンションを上げていた。みんな、ほぼ一文無しだからなぁ……。美味しいものも食べたいし、今夜の宿屋代も必要だ。稼がなきゃな。



「やったじゃない、サトル。討伐報酬ありよ!」

「そうだな、メサイア。討伐クエストとして受けることにしよう」



 ミクトランに確認すると、アッサリ『OK』が出た。さすがだぜ。

 さっそく外へ向かおうとするが、グレンが足を止めた。



「すまないが、私は内部を守らななければならない」

「なんだ、来ないのか」


「外の警備は、アロンダイトとマナスの担当だ」


「そうか。グレン、またあとで会おう」

「うむ。では、また」



 グレンと別れ、俺たちはネオポインセチア城を後にした。

 さっそく街の外を目指し、そして到着。


 門は固く閉ざされていた。



「申し訳ございません。現在、外で危険なモンスターが暴れているため……ここは通れません」



 と、こちらの事情を知らない門番が止めてきた。だが、チャルチが話してくれた。



「門番よ。私たちは王の命に従い、こちらへ参上した。アロンダイトの加勢に来たのです」


「そ、そうでありましたか! お通り下さいっ!」



 チャルチと分かった途端、門番は態度を変えた。おかげで外へ出られたが……なるほど、こりゃヤバい状況だな。


 真っ黒なミノタウロスがうようよしていた。



【ダークミノタウロス】

【詳細】

 魔人の影響で闇属性化したミノタウロス。

 HPが高く、魔法耐性もある。

 ブラッディアックスは、攻撃力が非常に高い。一撃必殺の『メテオストライク』に注意。



 メサイアのモンスター情報開示スキル『ヴァールハイト』で詳細が判明したが――これは!


 分析中、フォルが叫んだ。



「大変です、兄様!」

「どうした?」


「あの黒い騎士さん、ダークミノタウロスの一撃を喰らって倒れちゃいました……!」


「なにィ!?」



 よく見ると、ちょうど斧の一撃を受けていたところだった。アロンダイトは、その場に倒れていた。


 ――って、ウソだろ!?


 敵が強すぎるのか……?


 とにかく、助けに行かねば!

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