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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第493話 聖女アイファの家

【聖女アイファの家】


 グレンの案内もあり、ようやく到着。

 邸宅から少し離れた場所。そこにひっそりある民家がそうらしい。


「やっぱりここだったか」

「なんだ、ベル。知っていたのか」

「さっき思い出したんだ」


 そういうことか。どうやら、過去の純正フリージア時代に来たことがあったようだ。つまり半年前。その時も存在したんだな。


 小屋の扉をノックするグレン。

 しばらくすると中から気配が。


 誰かいるようだ。

 もしかして聖女アイファなのか……?

 それとも、フォルか。


 扉が開くと、そこには――。



「フォルちゃん!」



 誰よりも先にリースが反応し、フォルに抱きついていた。



「リ、リース! 兄様たちも……なぜ、ここに」



 激しい動揺を隠し切れないフォル。そりゃ、勝手に抜け出して行けば誰だって心配する。理由も告げずに実家に帰った理由を知りたいね。


「話はゆっくり聞かせてもらうぞ」

「……そ、そうですね。それに、まずは謝罪を。……申し訳ございません」


 土下座しそうな勢いで深々と頭を垂れるフォル。今はリースが抱きついている状態だから、ひざまずくことは叶わなかった。

 無論、そんな深い謝罪は求めない。

 俺はただ理由さえ知れればいいのだ。

 それはメサイアも同様だったようで、俺に目配せを送ってきた。


「ちなみに、そこの赤髪の騎士はグレンだ。昔、敵対していたが今は味方だ」

「花の騎士様ですね! ええ、憶えていますよ」


 グレンに対しても挨拶を交わすフォル。相変わらず馬鹿丁寧だ。



「そうか、アイファ様の娘とは……フォルトゥナ様のことであったのか」



 妙に納得するグレン。

 コイツはコイツで何か知っていそうだな。



「おい、グレン。どういうことだ」


「サトル、君たちと会った時はフォルトゥナ様の名声は、今よりも低く……聖女としてもそれ程ではなかった。しかし、今は違う。彼女は各聖地に多くの教会を建てた。知られる存在となった。大聖女と言っても過言ではないだろう」



 半年前はそれほどの知名度ではなかったと、グレンはそう言いたいらしい。フォルは、それを聞いてなぜか照れてるし。



「そ、そんなことはありませんよう」


 ……むぅ。

 いや、複雑な気分に陥っている場合ではない。


 聖女アイファのことを聞かねば――と、思ったが痺れを切らしたメサイアが前へ。リースからフォルを奪い取るような形で壁ドン。

 珍しく目を吊り上げ、静かな怒りを漂わせていた。


「フォル、なぜ勝手に行動したの」

「……あ、姉様……ごめんなさい。どうしても確かめたくて」

「なにを?」


「この“ネオフリージアを創造してしまったのか”それを確認したかったのです」


「――な」



 予想外の返答に、俺もみんなも時が止まった。


 ネオフリージアを創造した……?


 それはつまり、フォルの母親がこのフリージアを再現したということなのか。そんな奇跡みたいな力が本当にあるのか?


 そういえば、母親も聖女らしい。

 大魔法の類か、それとも。



「しかも、この国の位置する場所は……噂に聞く『魔人サリエリ』の封印があったという、そんな危険地帯なんです!」


「…………! そうだった。ここで以前、戦いが」



 メサイアは、過去を思い出したのか半分パニックに陥っていた。



「落ちつけ、メサイア」

「サ、サトル。この国は危険かもしれない。このままでは【死の呪い】が再び――」



 言いかけたところでグレンが(さえぎ)った。急になんだコイツは……って、なんだァ!?



「話の途中すまないが、おいでなすった」

「グレン、あの“空にいるヤツ”はなんだ……」


「アレか。アレは死神以上にタチの悪い存在……『魔人』だ。魔人サリエリだ」



 アイツが……!

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