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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第485話 復活した『花の都』

 俺はまさか過去に飛んだのか?



「……やっと見つけましたよ、サトル」


「!?」



 女性の声がして俺は振り向いた。そこに立っていたのは綺麗な青髪をしたドレス姿の貴族。多分、どこかのご令嬢っぽい。



 ん、なんだか見たことある顔だな。




「もしかして憶えていないのですか?」

「す、すまん。貴女ほど美しい人なら忘れないんだが……」


「我が名は『チャルチ・ウィト・リクエ』。氷の騎士ですよ」


「氷の騎士! チャルチ、お前なのか!」


「ええ。久しぶりですね」



 おいおい、以前とはまるで違うじゃないか! 髪型とか! てか、普通の格好していると、こんなに美人で可愛かったのかよ……。

 前は騎士の姿しか見ていなかったからな。



 ということは、過去に飛んだわけではなさそうだな。



「教えてくれ、チャルチ。ここは『花の都』なのか……?」

「そうですよ」



 断言するチャルチ。って、マジかよ……。

 花の都フリージアは、俺がいない間に消滅して現在は『レメディオス』になったはずだが、まだあったんだな。



「なんで残っているんだ?」

「世界ギルド・フリージアの力ですよ。彼らがかつての都を懐かしみ、復建したいと望んだ結果……ネオフリージアが誕生しました」



 ネオフリージア、つまり“新フリージア”ってことか。

 ここまで完全再現して作ってしまうとはな……いったい、誰がここまで。


 てか、世界ギルド・フリージアにそんな力があったとはな。


 そういえば随分と連絡を取っていなかった。

 面倒臭くて、今の世界ギルドのマスターも誰かのか全く把握(はあく)していなかったぜ……。



「そうだったのか。レメディオスとは近いのか?」

「ええ。レメディオスと聖地コンスタンティンの間に位置します。ちなみに、カルミア女王の公認なのでご安心ください」



 まてまて、女王はそんなこと一言も言っていなかったけどな。それとも、俺たちが聖地を目指している間にここまで再現したのか。だとしたら凄すぎるけどな。



「まあいい。聖地アーサーへ行きたかったんだけどな」

「それが目的なのですね」


「そうだ。俺はゲートからここへ来た」

「そういうことでしたか。突然、あなたの姿が見えたのでおかしいと思ったのです」



 チャルチは『聖者祭(アルビオン)』に参加する為に、この通路を歩いていたらしい。――って、『聖者祭(アルビオン)』もあるのかよ。懐かしいな!


 聖者の試練はないだろうけど。



「また遊びに来るさ。俺はいったんカムランへ戻るよ」

「ほう。エルフの郷カムランですか! 辿り着くのが難しいと聞きましたが……凄いですね」


「いろいろあってな。……ああ、そうだ。グレンを探しているんだが」

「グレンですか。彼はアーカム家の跡取りとして現在、お見合いをしているようです。妹のアグニ様は呆れているようですが」



 二人ともこのネオフリージアで住んでいるんだな。ということは、シベリウスをここへ飛ばしてやれば会わせてやれるじゃないか!


 いいね。聖地アーサーは行けなかったが、結果的にゲートは役に立った。



「情報をありがとう、チャルチ。じゃ、また近いうちに!」

「久しぶりに楽しかったです。サトル、いつか結婚してくださいね」



 そや、会った時にも求婚されたな!

 つっても半年前くらいの話だけど。


 とにかく、カムランへ戻らねばな。

 俺は再びゲートへ!

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