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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第479話 ポーション屋生活

 自販機の修理はメサイアに任せた――が、材料がまた減りそうだ。とにかく『鉄』が必要だ。

 鉄の材料をドロップするモンスターをもっと狩らねばな。


 でなければ、おでん缶の『缶』も製造できない。

 それでは儲けられずに赤字だけが残ってしまう。まずいぞ。


 俺たちは早く資金を貯めて、聖地への転移方法も見つけ出さねばならない。いつまでもカムランでスローライフしている場合ではないぞ。



 ポーション屋に到着すると、ベルの姿はまだなかった。さすがにそう簡単に、特殊な転移方法は見つからないか。



「温泉行ってくるわ」



 メサイアは、リースやフォルを連れて風呂へ。

 俺も行こうかな――いや、ダメだ。


 鉄を確保しなければ。

 残念だが、俺はソロでカムラン周辺のフィールドやダンジョンを巡る……いや、まてよ。無理する必要もないか。


 てか一人とか寂しいし、つまらん!


 今、がんばる必要はない。

 そうだ。無理をしても仕方ないのさ。


 明日、またやればいいのだ。仲間と共にな。



【翌日】



 良い匂いで目を覚ました俺。

 ルクルの家に泊まったことを思い出した。というか、居心地が良すぎるんだよな。

 最近はリビングで寝てばかりだ。

 メサイアたちも同様に身を寄せ合っていた。

 これでは小屋生活と変わらんな。


 しかし、この食欲そそる良い匂い。お、これはもしかして――。



「おはようございます、兄様」

「やっぱり、フォルか。朝飯を?」

「そうです。早起きして人数分を作っているんですよ~」


 さすが料理大好き聖女。

 こんな朝早くから作ってくれているとはな。

 まあおかげで普段は料理に困らないし、美味しいものを食べられるんだから幸せだ。



 しばらくして全員起床。

 ルクルも含め、フォルの作ってくれた豪華朝食をいただいた。


 スクランブルエッグにベーコン、そして何故かアスパラガス。


 どれも味付けが最高の塩梅(あんばい)であり、もれなく全員の胃袋を幸せにした。



「さすがフォルちゃんです。いつもありがとう」

「お褒めに戴き光栄ですよ、リース。朝食などは特に愛情をこめておりますので」



 ハートを添えて俺を見つめるフォル。事実美味いんだけどね。これをも売れないかなぁなどと一瞬思ってしまう俺。いや、それはダメだ。

 というか、スクランブルエッグ缶とか無理だな。数日で腐りそうだ。


 やはり、出来ても『おでん』が限界だろう。


 ――って、そうだ!



「みんな、鉄が必要なんだ。今日はダンジョンに付き合ってくれるとありがたい」



 俺がそう提案すると、メサイアは「寝るから無理」とふざけたことを抜かした。コイツは強制的に連れていく。



「缶を作るのに必要なんですよね」

「そうだ、リース。一緒にアイアンゴーレムを狩って欲しい」

「解かりました。あたしの大魔法で一掃しましょう!」



 心強い。リースがいるなら、効率がもっと上がるし。

 あとはフォルだが「一生ついていきます!」のひとつ返事。



「僕はお店があるので」

「大丈夫だよ、ルクル。部屋を貸してくれているだけでも感謝している」

「いえいえ。それくらいしかできないので」



 おかげで野宿せずに済んでいる。

 いざとなればメサイアの建築スキルで建てて貰えばいいんだが、材料のほとんどを自販機計画に回してしまっているからな。



 あとはベルだが、まだ姿がない。

 まさか帰ってこないとは……少し心配だが、アイツなら大丈夫だろう。そのうち、ひょこっと姿を現すに違いない。


 というわけで、今日はベルを除いたメンバーで鉄を大量確保しにいく。

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