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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第465話 エルフの郷の混浴温泉

 エルフの郷カムランの丘にある“旅館カルンウェナン”に温泉があるという。

 てか、旅館があるのかよ。


 メサイア達と共に丘へ向かった。

 ルクルのポーション屋から歩いて十五分の場所にそれはあった。



「へえ、本物の旅館だねえ~」



 懐かしさをと共に感想を漏らすベル。

 俺としても、このいかにもな旅館にはノスタルジックな気持ちになったね。


 建物の中に入ると受け付けがあった。

 温泉利用の場合は、別の出入り口があるらしく、そっちへ。

 少し歩くと番台があった。

 あんのかよ、この異世界にも!



「いらっしゃいませ~。入浴料は一名様につき1,000セルとなります~」



 若い女性エルフの番台さんが笑顔で出迎えてくれた。へえ、入浴料は良心的だな。



「サトル。全員分よろしく」

「解かってるよ、メサイア」



 少ない所持金(セル)で支払いを済ませた。



「では、このままお進みください~。あ、ちなみに当旅館の温泉は“混浴”ですので、予めご了承くださいませ~」



 ニコニコスマイルの番台さんは、爽やかな口調で案内を進めてくれた。


 おぉ!!


 やっぱり混浴なんだ。



 きたああああああああああ…………!!



 心の中でくす玉が開く俺。

 よし。よしよしよしッ!!




「あ、兄様と混浴……うふふ」


 ヘンタイ聖女のフォルは期待しとるようだった。ですよねー…。



「あわわ。やっぱり混浴なんですね……恥ずかしいです」


 顔を真っ赤にするリースはオロオロしていた。可愛い。



「参ったね。理くんと混浴か~…」


 まんざらでもなさそうな表情のベル。どうやら嫌なワケではないらしい。



「ちょ、ちょっと! どうして、みんなそんな乗り気なのよ!」



 パーティの中で一番顔を赤くしているメサイアは、明らかに意識していた。ボスモンスターと遭遇した時のような凄い慌てようだ。


 という俺も心臓バクバクで今にも口から飛び出そうだった。


 こんな美少女たちと混浴だぜ?

 鼻血の在庫がなくなる前に心停止だぜ。



 料金を支払った以上は、通路を進むしかない。いや、進むね、俺は!



 脱衣所に到着。

 先に温泉へ入れとメサイアがしつこいので、俺は先陣を切った。服を脱ぎ捨てて温泉へ。


 扉を開けると、そこは――。



「ここの温泉最高だよね~」「うん、お肌がツヤツヤになる」「やっぱり、この温泉が一番だね」「うーん、気持ちい」「最高っ」



 お、


 お、


 おおおおおおおおおおおお~~~!!



 若い女性エルフが……ひぃ、ふぅ、みぃ……七人はいるじゃないか! しかも、全員可愛い。こりゃ飛び込むしか!(※温泉は飛び込んではいけません)



 ジャンプしようとした瞬間、俺は視界を失った。



 え、



 あれ、なんで急に真っ黒に(ブラックアウト)!?



「だめだめ、だめです!!」

「ん、この超絶可愛い声はリースか」


 そうか。両手で俺の目を隠したんだな。


「はいっ。あたしです。サトルさんは他の女の子の裸見ちゃだめなんです!!」

「え~…混浴なんだけどなぁ」


「このまま入ってください」

「そんな殺生な」



 てか、おかしいな、俺とリースは身長差があるはず。どうやって俺の目を覆い隠しているんだ……?



「ちなみに、視覚を遮断する魔法を使っています!(禁忌)」

「うぉい!! 最後ボソッと禁忌とか言ってないか!?」


 確かに、視覚を奪えるとか最強すぎだよな。くそぉ、見ることも出来ないとか……これでは混浴の意味がねえッ!



「よくやったわ、リース」



 この声はメサイアか。妙に声が震えているぞ。

 どんだけ緊張しているんだよ。

 という俺は、とっくに心臓麻痺でぶっ倒れそうだったが。さっきのエルフたち、可愛かったなぁ。数秒しか見れなかったけど。



「兄様はわたくしにお任せを」

「フォルちゃんは、サトルさんの腹筋をぺろぺろしたいだけでしょ!」

「……そ、そんなことありませんッ!」



 全力で否定しながら俺の腹筋に触れてくるフォル。ってうぉい、妙にいやらしい手つきを――!

 視覚を奪われているので、これはこれでマズいぞ。



 結局俺は真っ暗の中、掛け湯をしてから温泉の中へ。


 どうしてだよおおおおぉぉぉ……!(血涙)

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