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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第463話 さらば、エルフの支配者

 あんなバカデカイおっさんをどう倒せばいいんだよ。しかも複数体。つか、蹴り飛ばされたらカムランなんか簡単に吹き飛びそうなものだな……。


「くっ、こんな巨大な敵と戦ったことはないぞ」

「サトルさん。いくらなんでも相手がデカすぎます……どうしましょう」


 さすがのリースも困惑しかなかった。

 スイカも静かにたたずみ、巨人を見上げていた。お手上げって感じだな。



「大人しく我が配下になれ!」

「なるかってーの!」


「しかし、サトルよ。このままではお前たちを踏みつぶすしかなくなる」

「……それはカンベンだな」


「ならば選択肢はひとつ。泣いて謝るのだ。そうすれば命だけは取らず、配下に加えてやる。悪い条件ではないだろう?」



 なんの冗談だ、それは。

 もういい、こうなったら徹底抗戦だ。俺はあの超超超巨人のおっさんをぶっ倒す!


 100メートル級だろうが1000メートル級だろうが関係ねェ。


 俺は神王アルクトゥルスとして、この世界を守る。そう決めたんだ。


 魔力を全力で込めて俺は“怒り”のボルテージを最大限に高めた。



「うおおおおおおおおおお……!!」

「なにをする気だ、サトル。お前のような小さな人間に何ができる!」



「できるかどうかじゃねえ! やるんだよ!!」



 この超超超巨人のおっさんを全員まとめて叩き潰す。でなければ、敗北しかないのだ。ならば全身全霊で挑む。



「もういい! お前たちを街ごと踏みつぶしてくれるわッ!」



 ポウラはそう叫び、超超超巨人のおっさんを進行させる。

 ズシン、ズシンと地響きと共に向かってくるおっさん。カムランに到達する前に俺は必殺スキルを放った。




「くらええええええええ、エンデュランス!!」




 全ての魔力を撃ち放つ!

 これしかないだろ――!



 一瞬で到達する俺の必殺は、超超超巨人のおっさんの腹を貫いた。続いて隣を歩いていたおっさんにも、そのまた隣のおっさんにも。


 エンデュランスで一掃してやった。




『ギャアアアアアアアアアアア…………』




 あの巨体では防御している余裕はない。だから、俺の攻撃を受けるしかなかった。




「そんな馬鹿な!!」

「ポウラ、これが俺の“怒り”だ」



 最後にポウラに目掛けてエンデュランスを命中させた。これがガチのマジの最後の魔力……!




「や、やめろおおおおおおおおお、うあああああああああああああ…………!」




 白い光がヤツを吹き飛ばす。

 ポウラは間違いなく空へ吹き飛び、消失した。



 ……よしッ!



 撃破完了!

 完全勝利!




「終わったぞ、リース」

「お疲れ様です、サトルさん。素敵でしたっ」



 抱きついてくるリースを俺は受け止めた。エルフの郷を救ったので、リースは心底嬉しそうだった。その笑顔で俺は十分すぎる報酬を得られた。



「さすがですね、サトルさん」

「スイカもお疲れ」


「あたしの出番はほとんどなかったです」

「いや、そんなことはない。みんなのおかげさ」



 ポウラ討伐は完了した。

 あとはメサイア達の性別を女に戻すだけ……!


 いや、カムランのみんなも全員だ!



 これでようやく先へ進めるぞ。



「あ、あの~…僕を忘れないでくださーい……」

「あ、ルクル。そこにいたのか」



 建物と建物の間に続く道にルクルの姿があった。そや、さっき巨人のことを教えてくれたんだった。


 そうだ、まずはルクルの性別を戻してやろう。



「リース、さっそくディスペルだ!」

「そうですね、ルクルさんを戻してあげますね」



 屋根から飛び降り、ルクルのところへ。

 リースはさっそく『ディスペル』を発動。


 すると、ルクルは……。



 あれ?



「ありがとうございます! 男の子に戻れました!」

「変わってないじゃん……!?」


「え、そうですか? ちゃんと生えてますよ!」



 ……どうやら、股にあるモノは戻っているらしい。触れて確認するわけにもいかないし、彼の言葉を信じるしかない。



 よーし、次はメサイアたちだ!

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