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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第452話 魔法スキルを握りつぶすマジックブレイク

 光輝く雷は俺のオーディール。

 闘牛のように激しく突っ込んでくるゼルフィナに対し、神の(いかづち)が放たれた。

 十字の光が凄まじい速度で飛んでいくが、ゼルフィナは回避。


 ほう、俺のオートスキルを(かわ)すとはな!



「サトルさん。あのゼルフィナというエルフ……強いです」

「ああ、俺のオーディールを物理的に握り潰していやがる」


 驚いた。まさかそんな脳筋的な方法でスキルを潰されるとは想定外だ。てか、そんなのアリなのかよ。

 いったい、どういうパワープレイなんだ、ありゃ。



「これは俺の(スキル)――『マジックブレイク』さ」



【マジックブレイク】

【効果】

 両手に魔法スキルを無効・破壊する効果を付与する。

 対象・全体攻撃の魔法スキルに限り発動する。

 (設置型など特殊な魔法スキルは無効・破壊できない)



 そういうことかよ。

 つまり、ゼルフィナは両手にマジックブレイクを付与していたわけだ。だから、俺のオーディールは無効化されてしまったんだ。

 つまり、リースのディスペルみたいなものか。

 しかし、あっちは両手という制約があるものの、回数制限はなさそうだぞ。



「マジックブレイク……厄介な」

「そうだろう。貴様のスキル、そして抱えているエルフの魔法も無駄だぞ」



 握りつぶされるワケというわけか。

 リースは既に大魔法を放とうとしていたが、事実を知って控えていた。



「ごめんなさい、サトルさん。あたしは力になれそうにないです……」

「なぁに。俺のそばにいてくれるだけで十分さ! それだけで愛という名のパワーを得られているのだからね」


「あ、愛っ! そうですよね!」



 嬉しいっと抱きついてくるリース。最高だっ!

 感動しているとゼルフィナがブチギレていた。



「いつまでイチャイチャしてんだあああああああああ!!」



 今度は向こうから接近してきた。

 どうやら、接近物理型のようだな。


 ひとまず、俺はオートスキルで様々な技を展開する。しかし、どれもこれも握りつぶされた。おいおい、覚醒煉獄でもダメなのかよ。


 そこまで無効化されると、ちと落ち込むぜ。



「……っ」

「アハハ! 無駄だよ。人間風情が!!」



 かなりの距離を詰められたが、俺は久しぶりに設置型スキル『ラヴァトラップ』を地面へ置いた。


 大きな穴が床にでき、そこはドロドロの“マグマ”となった。

 あのマグマ地帯に落ちれば、どんな敵であろうともほぼ即死だ。


「これなら無効化できないだろ!」

「な、なにィ!? くそう、設置型スキルを持っていたか……!」



 驚くゼルフィナは、距離を取って唇を噛んでいた。

 筋肉質なのに身軽なヤツだな。


 さて、これで少しは状況が変わったな。



「ゼルフィナ、ポウラはなぜカムランを支配する? なぜ性別を変えるんだ?」

「そうホイホイと教えてなるものか!」



 その間に俺はラヴァトラップを設置しまくった。

 これでそう簡単にはこっちへ来れないぜ。



「さすがサトルさんですっ」

「ありがとう、リース」



 相変わらず俺はリースをお姫様抱っこ。

 うん、このまま戦闘を続けて勝利しよう。

 この甘いひと時を最後まで味わいたい。



「いつまでもエルフを抱えて……もう許さん!」



 怒りに震えるゼルフィナは、筋肉を膨張させていた。……なんだ? アイツは接近型のはずだ。あの距離で、間にはマグマ地帯。どうやって攻撃する気なんだ?


 妙な殺気を感じ、俺は先制攻撃を仕掛けるか防御態勢に入るかで少し悩んだ。



「先制攻撃あるのみだ!」



 物理攻撃は効くはずなので、オートスキルを強制発動して『パニッシャートライデント』を召喚。この槍は聖槍でもないので、万が一も無効化されないはず。


 パニッシャートライデントをブン投げる俺。


 ゼルフィナの方は手を巧みに、円形に動かしていた。


 な、なんだあの妙な動き。

 そして、膨大な魔力を感知した。……これはヤベェな!



「喰らうがいいッ! 覇王(ハオウ)轟翔(ゴウショウ)()ッ!!」



 な、なにいいいいいいい~~~~~~!?



 アレはまさか、フォルの秘奥義スキルじゃないか!!

 しかも特大級の!


 や、やべえ……!



 コイツ、宮殿を破壊するつもりでぶっ放してきやがった。この野郎、まさかそんな大技スキルが使えるとは!!


 仕方ねえ、対抗できるか分からないが!



「エンデュランス!!」



 秘奥義には、俺の最強スキルをぶつける。これしかねえッ!



「あたしも手伝います。魔力をお渡ししますね」



 リースは俺の体にぎゅっと抱きついて、魔力を流し込んできた。おかげで俺のエンデュランスの威力は爆増。

 超新星爆発もびっくりの火力になって、ゼルフィナの覇王轟翔波を一気に飲み込む。


 これでッ!!

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