表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

457/554

第448話 洞窟の先にあるエルフの郷

 サムライオークは(ちり)と化していく。

 よし、なんとか撃破できたな。



 【 サムライオークを討伐しました 】


  = リザルト =

 【 923,000 の 経験値 を 獲得しました 】

 【 300セル を 入手しました 】

 【 刀の破片 × 1個 を 入手しました 】

 【 特別報酬:サムライの証を入手しました 】



 しかし、俺の大技を耐えるとは……この近辺のモンスターは中々強いらしい。



「よくがんばったわ、サトル!」



 褒めたたえてくれるメサイアとハイタッチを交わす。


 ――って、まて!

 お前は煎餅(せんべい)を頬張っていたよな!?


 少しは支援スキルをだな……まあいいや。

 さっさと先へ進むか。


 と、思ったがフォルが足を止めていた。



「兄様……」

「どうした?」

「ここって、あの洞窟って以前、ファインマン・ダイアグラムがいた場所では?」


 ファインマン・ダイアグラム。

 ああ、あの大貴族を自称していた男か。

 クァンタムの街の娘さんたちを連れ去ったが、彼女たちの方が強くて逆にファインマン・ダイアグラムが参っていたほどだった。


 結局、娘さんたちはクァンタムの街へ戻ったらしいが――。


 なるほど、この洞窟の先が『カムラン』に通じていたんだな。



「そうです! この先です! 魔力を感じるんですっ」



 と、いつになくテンションのギアを上げるリース。間違いなさそうだな。

 まさかこんなところにあったとは……。


 洞窟内部に進入していく。

 薄暗く先は闇に包まれていた。さすがに見えないな。



「ん~、明かりが欲しいな」

「あたしに任せてくださいっ」


 リースは、手のひらに小さな炎を灯す。

 おかげで周囲が明るくなった。へえ、小さい炎の割には明るいな。


 そのまま真っ直ぐ向かうが、なかなか歩くな。


 そうか、この洞窟結構奥が深かったんだな。


 ファインマン・ダイアグラムたちが住んでいた場所は、とっくに通り過ぎていた。


 やがて洞窟の奥らしき場所に到着。



「行き止まりだね」



 ベルの冷静な声が闇の中で響く。



「ふむ……」

「あ、サトルさん。この突き当りには魔法が施されています」

「本当か、リース」


「はい。恐らくこの壁はすり抜けられるかと」


 なるほどね。ただの行き止まりかと思ったが、一応続いているわけだ。俺は試しに手をついてみた。

 すると『ヌルッ』と腕がめり込んだ。


「おぉ……マジか」

「やっぱり……。サトルさん、この先こそがエルフの郷カムランです!」


「すげぇ場所にあるな。よし、行ってみるか」



 でも、ちょっと怖いな。

 この先が実はマグマだとか、即死トラップがあるとかカンベンしてくれよ。

 でも、リースがああ言っているんだ。間違いなんて……。



「さっさと行きなさい、サトル!」



 ベシッと背後から蹴られ、俺は闇の中に落ちていく。



「うおおおい! メサイアおまええええええええ~~~!?」



 ・

 ・

 ・



 蹴り飛ばされた俺は、次の瞬間には草原らしき場所に落ちていた。


 な……外に出た?



「お~、ここがカムランですか!」

「フォル。みんなも!」



 どうやら、みんなもあの壁のワープを使って来れたらしい。



「へえ、花が綺麗ね。まるで花の都みたい」

「メサイア、よくも俺を蹴とばしたな!?」

「ごめんごめん。なんか、サトルってばモタモタしていたからさ~」



 確かに、考え事はしていたけどさ!

 まあいい、女神から蹴られて嬉しくない奴はいない。少なくとも俺は嬉しかったね!



「やれやれ。ここがカムランか」




【エルフの郷カムラン】



 雄大な草原の中に大きな街があった。

 円形の大きな外壁。

 もしかしたら、モンスターから守る為の壁だろうか。少し聖地に似ているな。



「こんな場所があるだなんて……兄様、世界は広いですね!」

「そうだな、フォル」



 俺は、この異世界サクリファイスの全体を歩き回っていない。まだまだ未開の地は多く存在する。

 こうして新しい地に訪れられて少しワクワクするな。



「行きましょうか」



 メサイアが先行して歩き出す。

 そうだな、まずはカムランのエルフたちに挨拶をしたい。そして温泉だ。ゆっくり体を癒して――それから、聖地へ行く方法を模索する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ