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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第447話 ぷち強いサムライオーク

「愛のホーリーグレイル!」


 超巨大な魔法陣を宙に展開して、そこから大魔力を放出するリース。いったい、どこにそんな魔力があるのか教えて欲しいくらいだが――今は落ち武者オークの殲滅(せんめつ)が先だ。


 ホーリーグレイルは、大瀑布(だいばくふ)のように魔導砲を穿(うが)つ。


 あまりに一方的な魔法攻撃は、落ち武者オークの大群を()ぎ払う。



『ギャアアアアアアアアアア……!!』



 複数の雄叫びと共に、落ち武者オークは消し飛んでいく。文字通りの蒸発である。



 【 落ち武者オーク×130 を討伐しました 】


  = リザルト =

 【 207,220,000 の 経験値 を 獲得しました 】

 【 1,300セル を 入手しました 】

 【 錆びた刀の破片 × 98個 を 入手しました 】



 一気に経験値やらアイテムを入手。

 てか、130体もいたのかよ。



「さすがリース。やるね~!」


 一定のテンションを保つ口調でベルは、リースのことを褒めていた。



「えへへ、嬉しいです。ありがとうございます、ベルさん」

「うん、やっぱりリースのようなエルフがいると大群に襲われた時に助かるよ」


 リースの頭を撫でるベル。ホント、お姉さんだな。だが、正確には俺の“従妹”にあたるので本当なら年下なのだ。異世界(こちら)に転生した時に雰囲気を変えたようだが。その詳しい詳細は未だに不明だ。ネメシアの急成長と同じシステムなのかもしれない。


「あ~ん、リースばかりズルいです!」


 珍しくフォルが()いていた。

 ほぉ、普段は俺ばかりに構ってるクセに。

 とか言いつつも、フォルは俺のお腹を擦っていたが――ダメだ、このヘンタイ聖女。早くなんとかしないと……。


「うぉい、フォル!」

「兄様の腹筋が恋しくて」


「言動と行動が矛盾しすぎだっ!」



 ――って、こんなことしている場合じゃない。早く『カムラン』を目指さないと日が暮れてしまうんだよな。


 先を急ごうとすると塵となっている落ち武者オークの中から人影が――いや、モンスターの影が現れた。



「…………貴様、よくも同胞(どうほう)を」



 明らかに他の落ち武者オークよりもスリムで、しかし筋肉質なオークが現れた。装備はカタナだが、少しデザインが違う。言葉も話すし、妙だな。



「なんだ、お前」

(それがし)は『サムライオーク』とでも名乗っておこうか」



【サムライオーク】

【詳細】

 侍となったオーク。

 上位の存在であり、武器は刀の『ヤスツナ』を使用。切れ味抜群だ。



「サトル、あのオークは危険よ」


 メサイアは煎餅(せんべい)をボリボリ食いながら言った。いつもハラペコだな、オイ! 緊張感もなさすぎだオイ!


 ……まあいい。


「ああ、そうらしいな。ボスオークってところか」



 俺のオートスキルが反応しねえ。多分、このオークに“殺気”が無いせいだ。コイツ、どういうことだ……!


 普通のボスモンスターでも俺のオートスキルは反応するんだがな。

 つまり、普通ではないってことか!


 となると強制発動するしかない。



「男よ、この先のカムランに行きたいのか」

「どうして知っている!」


「さきほど会話が聞こえたからな。だが、行かせぬよ。我らが先に向かい、エルフ共を犯すのだからなァ!」



 やっぱり、オークとかゴブリンだとか言えば、そういうコトだよね。結局そういう目的か。あ、もしかして殺気がないのも、そんなよからぬことばかりを考えているせいか!? そうなのか!?



「てめぇをぶっ飛ばす! ――くらえ、ヒドゥンクレバス!」

「水属性攻撃。当然の判断だな……しかし、我が神速の剣の前では無意味!」


 ビュンっととんでもない速さで刀を抜くオークは、俺のヒドゥンクレバスを叩ききっていた。


 ――な、なんてヤツ!


 言っておくが、俺のスキルは大抵がスキルレベルマックスだぞ!

 それを簡単に潰すとは、このオーク只者ではないな。



「そうかよ。だがな、俺はひとりじゃねえぜ!」


 ダンッと飛び跳ねるフォルは『覇王天翔拳』を繰り出していた。背後では、メサイアが攻撃力を三倍にする『オルクス』をフォルに支援付与。


 サムライオークにフォルの一撃が命中。



「ぐおおおおおおおおおおお!?」



 吹き飛ぶものの、刀を地面に突き刺して耐えていた。野郎、フォルの覇王天翔拳を食らって立っていやがるだと……!


「あ、兄様。アイツ、バケモノです!」



 こうなったら必殺でいく。

 死ぬほどの怒りを込め、俺は最強の大技スキルをサムライオークめがけて放った。




「エンデュランス!!」




 俺の右手から白と黒の光が混じり合い、砲撃となった。刹那で到達する俺の攻撃は、サムライオークに命中。




「こんなものおおおおおおおお!!」




 白い光に包まれていくオーク。

 おいおい、耐える気か? 無理だぜ。さすがに俺の最終スキルだ。これを耐えた奴はほとんどいない。


 ムカついたので魔力を一気に上げた。



「おらあああああああ!」


「ぐおおおおおおおおおおおお!!」



 よしッ!

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