表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

448/554

第439話 女神の力しかないッ

 フォルがアイアンドラゴンの鋼の鱗に引っ掛かっている。

 奇跡が偶然か――それとも“幸運”か。


 まあ、幸運だろうな。

 幸運の神フォーチュンの寵愛(ちょうあい)を受ける聖女フォルトゥナ。幸運値もMAXだからな。そう簡単に不幸は訪れない。

 ただ、アイアンドラゴンに振り回されている状況はなんとも言えないが。

 どちらにせよ、ラッキーだったな。



「よぉし、俺がなんとかする!」

「む、無茶はしないでよ、パパ」



 ネメシアは心配そうに俺を見つめる。大丈夫さ。

 アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴンに比べれば、まだ可愛い方だ。あのドラゴンは分裂はするわ、大群になるわで最悪だったからなぁ……。


 俺は高速移動して、アイアンドラゴンとの間合いを縮めていく。


 当然、ドラゴンも咆哮(ほうこう)を上げて俺の方へ迫ってくる。鋼鉄のクセして翼を上手く羽ばたかせていた。


 くっ!


 なんて風量だ。まるで台風レベルだぞ!


 しかし、この突風に反応して【超覚醒オートスキル】が発動。三叉槍(さんさそう)のパニッシャートライデントが飛び出ていく。


 槍がアイアンドラゴンのボディに命中するが――。



『ガンッ!! ――ボキッ』



「げぇ! 固すぎだろッ!」



 パニッシャートライデントがポキリと折れて地面へ落下した。……ウソだろ。俺のステータスも上乗せされているはずなのに!


 あのアイアンドラゴンの防御力、パネェな!



「大変です、ヘデラ様!」

「どうした、エコ!」


「あのアイアンドラゴンの防御力(DEF)……とんでもない数値で目が飛び出そうになりました!」


「なんだって!? 詳しく!」


「ヤツの防御力(DEF)は『5,300,000』です!!」



「「「な、なんだってえええ!?!?!?」」」



 俺のついでにネメシアとエコもぶったまげていた。おいおい、防御力(DEF)が530万だとぉ!? 正真正銘のバケモンじゃねえか!!


 一般の冒険者が1~255。聖者だとか特殊な人種で256~9999。俺たちのような超越者で10,000~100,000が精々だ。


 それが530万だと……狂ってやがる!


 てか、こんな序盤の街になんでそんなバケモノクラスのドラゴンが棲息(せいそく)してんだよ。おかしいだろ!


 下手すりゃ、初期の頃にやられていたかもしれないな。



「……さすがに530万はムリ」



 トーチカも珍しく焦っていた。コイツがこんな表情をするなんて、よっぽどだぞ。



「エコ、お前のような改造ヘンテコ猫でも無理か?」

「なんです、それ。てか、今はエルフの女の子です!」

「そうだったな。で、アイアンドラゴンを倒す方法は?」


「ありますよ」


「やっぱりないか――って、あんの!?」



 思わず声を上げた俺。

 ドラゴンが鉄のブレスを吐いてくるが、エコの防御魔法でなんとか事なきを得た。さすが古代エルフ人だな。



「ええ。やはり『女神』の力が必要でしょう」



 くるりと視線を向けるその先。ネメシアだ。



「え? え? わたし!?」



 急に視線が集中したものだから、ネメシアは頬を赤くしていた。……可愛い。



「そういうことらしいぞ、ネメシア」

「うーん、わたしなんか食べられておしまいだと思うけどな~」



 自信なさせげだな。

 だが、コイツは立派な女神だ。俺とみんなの自慢の娘だ。


 大丈夫。

 今まで女神の力で助けられたことは数えきれないほどあるんだからな!


「頼む!」

「……解かった。やってみるよ」



 決心を固めるネメシアは、女神の力を身にまとわせていく。……おぉ、この白いオーラ。まさに女神!


 これで逆転なるか……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ