表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

427/554

第418話 神聖国ネポムセイノ領:クァンタム高原

 ラーメンを食べ終え、いよいよ出発へ。

 クァンタムの街を去ろうとする。

 しかし、メサイアが酒におぼれていた。……おぼれんなッ!


「……えへへ。サトル、朝から飲んじゃった」

「お前、よく朝から飲めるな。しかも、これ……高いやつだろ!」


 明らかに高そうな酒瓶をメサイアは二本も手にしていた。酒の二刀流、だと……!


「ねえ、サトルくん。シアはわたしが面倒をみるよ」

「マジか、ベル。助かるよ」


 ベロベロに泥酔いしているメサイアをベルに任せた。

 これでは仕方ないな。

 俺が背負うと戦闘に支障が出るしな。


「よし、フォルとリース。準備はいいか」


「え、ええ……」

「メサイアさん大丈夫かな」


 フォルもリースも心配している。

 本当、飲みすぎだぞ、メサイア。



 ◆



【神聖国ネポムセイノ領:クァンタム高原】



 ついにクァンタムの街を出て『聖地』へ向かう。

 高原の奥地へ向かい、山を越えねばならない。その先にあるはずだ。ゴールがな。


 ――それにしても。



「兄様、兄様ぁん♪」

「サトルさん、いいお天気ですね」



 フォルは俺の右腕に。

 リースは左腕に絡みついてきていた。


 もちろん、俺は嬉しかった。

 やはり、みんなと共にパーティで動くのが楽しい。

 高原を歩いていく。

 う~ん、風が気持ちいぜ。


 幸いにもモンスターが現れる気配はない。いや、現れたところで俺の【オートスキル】が勝手に牙を剥き、敵を駆逐する。


 経験値やドロップアイテムは勝手にゲット。


 こんな楽な狩りはない。



 少し進むと、それなりに強いモンスターが出現。

 レベルの高いインフェルノスライム。だが、俺の敵ではなかった。


 スキルが自動で発動してスライムを討伐。楽々進めた。



「さっすが兄様です~! かっこいいっ」



 フォルからスリスリされた。

 リースも対抗するように胸を押し付けてくる。

 やる気が出るな!

 といっても【オートスキル】なんだけどな!!



「おええええええええええええ…………」



 背後で吐くメサイア。

 まてまて、なんか金色の物体を吐き出していないか!? そういう異世界なりのやさしさ(モザイク)なのだろうか。とんでもねえ女神だ!


 ベルがメサイアの背中を擦っている。

 やれやれ。



 更に先へ進む。



 山道をのぼっていく。

 さすがに急斜面で歩きづらいな。

 こんな時、空を飛ぶ魔法でもあればいいんだけどなぁ……。それか、せめて騎乗系モンスターで突っ走っていきたいところ。



「うーん、楽して進めないかな」

「えー! 兄様。歩き旅の方がまったり進めていいではありませんか~」

「そりゃな。でも疲れるだろう」

「わたくしは平気ですけど」


 フォルは体力オバケだからいいとしても、リースは違う。か弱いエルフなんだ。


「あ、あたしは……ちょっと足が痛いです」

「すまんな、リース。そうだな、そろそろ休憩にしようか。メサイアもあんなんだし」

「ありがとうございます、サトルさん」



 山の(ふもと)で休憩することにした。

 しかし、なぜかパーティとかギルドが多数座り込んでいた。……なんだ? 立往生か?

 会話に聞き耳を立ててみた。



「――やっべなぁ」「この先にいるボスモンスター、強すぎるって」「何人犠牲になった……」「もう三十人は死んだ」「軍隊も投入されたんだろ……もう無理だ」「なあ、軍隊って?」「この山は『ケントゥリア』という大国のものだからな。将軍ルキウスが支配している」



 そうなのか。

 ここから先は神聖国ネポムセイノ領ではないらしい。



「うえええええええ……」



 メサイアのヤツ、どんだけだよ。

 仕方ない、そろそろ治してやるか。


 俺は座り込んでいるギルドに商談して、エリクサーを譲ってもらった。……10万セルとかなりボッタくられたが、まあいい。


 これで酔いを醒ませるだろう。



「ほれ、メサイア10万セルもしたエリクサーだ」

「――ぐびぐび。治った!」

「はえええええええッ!?」



 いや、まあ……万能のエリクサーだから、それもそうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ