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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第416話 全員集合!酔い潰れる仲間たち

「やっと会えた!」


 目尻に涙を溜め、俺に抱きついてくるメサイア。



「サトルさん! 寂しかったです!」


 リースも同じように、けれど、泣きじゃくって俺に抱きついてくる。



「やあ、生きていたのかい」

「ベル。お前はビキニアーマーでよく寒くないな」

「これくらい、へっちゃらさ」



 メサイア、リース、ベル……そして酔い潰れているフォル。これで全員集合というわけだ。

 しかし、なぜかファインマン・ダイアグラムも俺を見つめてきた。



「この私も含めてはくれないか?」

「お前は部外者だろうが!」


 てか、くつろぎすぎだろ。

 コイツは一応、人さらいの極悪人なんだがな。こんなところにいて、住人に殺されても文句は言えないなんだけどな。



「みんな、無事でなによりだ」

「もとはといえばフォルのグロリアステレポートの失敗のせいだからね。あとで叱ってちょうだい」


 幸せそうに眠るフォルを指さすメサイア。

 こりゃ、怒ってるなぁ……。


 え?

 しかも、俺がフォルを叱らなきゃならないのかよ。なんでやねん!


 そう心の中でツッコんでいると、メサイアたちも席に座った。


「腹減ってるのか?」

「うん。このところ雑草ばかり食べていたから……贅沢なものは何も口にしていないの」


 そういえば、みんな瘦せ細ってゲッソリしているな。


「って、雑草って……」

「仕方ないでしょ。この辺りって町とか村があんまりないし……あとお金も落としちゃってなかったし」


「そりゃ災難すぎだな。まあいい、とにかく食え」


 メサイアたちはメニューを掴み、血眼になって料理を選んでいた。それと、とんでもない量を注文していた。……そこまでか。そうなんだろうなぁ。


 しばらくして、肉料理やデザート、酒などたくさん運ばれてきた。



「「「いただきまあああああす!!!」」」



 腹ペコ組――つまりメサイアとリース、ベルは肉料理をむさぼる。

 こ、ここまで腹が減っていたとは。

 こんな豪華な料理にありつけたのも久しぶりというわけだ。


 それにしても……すごい勢いで料理が減っていく。


 居酒屋のおっちゃん、顔がゲッソリしている。そろそろ過労で倒れるかもしれんな。



 ◆



 せっかく再会できたというのに、みんな酔い潰れてしまった。

 これでは動けそうにない……のだが。


「あのぉ、お客さん。そろそろ閉店です」


 居酒屋のおっちゃん、完全に疲れた顔をしていた。あんな量の料理を注文されたのは初めてなんだろうな。


 ええい、仕方ない。

 みんなを運ぶか。


 俺はおっちゃんに金を支払った。おっちゃんは安堵して泣いてさえいた。そこまでかっ!


 さて、問題はここからだ。

 メサイアたちをどう運ぶか。


 さすがに四人の少女を運ぶのは難しい。

 ファインマン・ダイアグラムに頼みたくもないしな。てか、触らせてなるものかっ。


「お困りのようですね、サトル」

「勝手に名前を呼ぶな」

「だが、困っている」

「……くっ。そうだよ。ご覧の通り仲間が酔いつぶれちまったんだ。運ぶしかなくてな」

「これほど美しい女性たちですから、雑な扱いはできないというわけですか」

「そんなところさ。俺はテレポートとかそういうスキルは持っていないからなぁ……困ったぜ」


 新世界の神王アルクトゥルスといえど、そこまで万能ではない。

 いや、かつての神王なら可能だっただろう。残念ながら俺はまだそこまでの“覚醒”に至っていないのだ。



「なら、私がお手伝いしましょうか」

「触れるのは禁止だぞ」

「大丈夫です。私は指一本触れませんから」


 ファインマン・ダイアグラムは外へ向かった。

 少し待つと何が物音がして、それは現れた。


「ん?」

「お待たせしました、サトル。こちらへ彼女たちを運んでください」


「お……。そうか、馬車を使えばいいのか。でも、どこから?」

「これは私の馬車です!」


 元気よくドヤ顔でそう言うファインマン・ダイアグラム。

 ああ、そうか。この馬車で洞窟から逃げてきたんだな……。


 この馬車を使わせてもらうか。

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